内容説明
1914年6月28日、サライェヴォに響いた一発の銃声がヨーロッパに戦火を呼びこんだ。網の目のような条約で相互に結ばれた各国指導者たちは、開戦準備に奔走する一方で戦争回避の道を探るが、戦火は瞬く間に拡大する。情報の混乱、指導者たちの誤算と過信。予測不能の情況のなかで、軍の用意していた戦術だけが既定方針として着々と実行され、世界は戦争の泥沼に沈んでいった。―第一次世界大戦の勃発に際し、政治と外交と軍事で何がどう決定され、あるいは決定されなかったかを克明に描いてピュリッツァー賞に輝いた、戦争ノンフィクションの傑作。下巻は戦局の転回点となったマルヌ会戦の後まで。
目次
戦闘(続き)(ロレーヌ、アンデンヌ、シャルルロワ、モンスの崩潰;「コサック兵が来るぞ!」;タンネンベルク;ルーヴァンの火焔;公海、封鎖、大中立国;退却;前線はパリだ;フォン・クルック軍の方向転換;「紳士諸君、マルヌで戦おう」)
マルヌ会戦後
著者等紹介
タックマン,バーバラ・W.[タックマン,バーバラW.][Tuchman,Barbara Wertheim]
1912‐89年。ニューヨークの名門に生まれ、ハーヴァード大学を卒業。政治評論誌「ザ・ネーション」の論説や特集記事を担当し37年には記者としてスペイン内乱を取材、英国評論誌特派員ののち、文筆家として活躍。63年に『八月の砲声』でピュリッツァー賞を受賞、72年には『失敗したアメリカの中国政策』で再受賞した
山室まりや[ヤマムロマリヤ]
1915‐94年。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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