内容説明
江戸開府400年を迎えた東京。世界屈指の巨大都市へと発展してきたこの都の基石を築いたのは、いったいどのような人々だったのか?雑誌『東京人』に5年にわたり、江戸・東京問題に造詣の深い執筆陣によって連載された、意表をつく47本のユニークな人物論をまとめたものが本書である。本巻の「都市のプランナーたち」は、江戸・東京のマスタープラン作成と、インフラストラクチュア建設に携わった人々の、知恵と奮闘の物語に迫る。
目次
家康の江戸づくり(綱淵謙錠)
幕府作事方と大棟梁たち(西和夫)
三人年寄と江戸の町造り(吉原健一郎)
玉川上水と玉川家の人々(伊藤好一)
江戸の夢の島(伊藤好一)
明暦の大火と松平信綱(黒木喬)
天和の大火後の都市計画(黒木喬)
大岡忠相の防火都市政策(波多野純)
長谷川平蔵と石川島人足寄場(小沢信男)
川崎平右衛門と武蔵野新田開発(榎本滋民)
渋沢栄一の東京改造論(藤森照信)
近代水道建設のリーダーたち(堀越正雄)
松田道之と東京の都市防火(石田頼房)
井上勝と山手線建設計画(原田勝正)
エンデ&ベックマンの官庁集中計画(堀内正昭)
浅野総一郎と京浜工業地帯(東秀紀)
日本初の地下鉄をつくった早川徳次(佐藤一美)
後藤新平と震災復興計画(越澤明)
折下吉延と外苑の銀杏並木(越澤明)
銀座をつくった三人の金太郎(斑目文雄)
田中豊と鉄道省の仲間たち(伊東孝)
戦災復興の礎を築いた石川栄耀(東郷尚武)
東京タワーと風雲児・前田久吉(植田康夫)
感想・レビュー
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rbyawa
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c033、ハードカバー版のほうで読んだのですが、大雑把に歴史順ではあるものの本でも断ってる通り「網羅的な内容」ではないですね。個人的には江戸のそもそもの起こりから東京に入る始めくらいまでがざっくりとしていて面白いですかね、東京に入ると話が個人に落としこまれるせいか逆に散漫な印象に。上水の話をされてる方がのちの水道までそのまま話がつながって武蔵野新田の話になったり、銀座の煉瓦街から銀座の街づくりへ、という辺りが好きかなw 好きに書いて貰いました、ということなんだけど監修してまとめられたのも読んでみたいなぁ。2012/04/07