ちくま学芸文庫<br> プルタルコス英雄伝〈中〉

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ちくま学芸文庫
プルタルコス英雄伝〈中〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 443p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480083227
  • NDC分類 283.1
  • Cコード C0123

内容説明

デルフォイの最高神官プルタルコスは、故国の栄光を懐かしみつつローマの平和を享受した“最後のギリシア人”であった。本書は、ギリシア・ローマの英雄たちをいきいきと描き、後世の人びとに広く愛読された古典的史書を読みやすく再編集した決定版である。本書には、「アレクサンドロス」「アギスとクレオメネス」「ロムルス」「カトー」「ディベリウス・グラックスとガイウス・グラックス」「スルラ」の6編を収録した。

目次

アレクサンドロス
アギスとクレオメネス
ロムルス(付比較)
カトー(付比較)
ティベリウス・グラックスとガスウス・グラックス(付比較)
スルラ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Francis

8
この巻にかの有名なアレクサンドロス大王が出てくる。他の登場人物としてアギスとクレオメネス、カトー、ティベリウス・グラックスとガイウス・グラックス、スラが出てくるが日本ではあまり知られていないこちらの人物の方が面白かった。(大)カトー、そしてグラックス兄弟の列伝にはローマ共和制への憧憬が何となく感じられる。2019/09/21

belier

3
驚いたことに、まったく知識のなかった「アギスとクレオメネス」がとても面白かった。たいてい世界史ですっ飛ばされる、アレクサンドロス大王以後の古代ギリシア(スパルタ)の話でこんなに楽しませてくれるとは期待してなかった。プルタルコスの筆力にとにかく感心した。カエサル本読んだついでに、さかのぼってローマ史古典本の積読解消のつもりだったが思わぬ得をした気分。 2020/11/12

ジュンジュン

3
この巻の目玉はやはりアレクサンドロス大王。私事ながら、かつて大学時代にこの箇所をテキストに講義を受けたことがあったので懐かしく楽しめた。2018/02/19

unpyou

3
下→上ときて中巻読了。本巻で印象に残るのはローマの民衆を救う改革を行い挫折したティベリウスとガイウスのグラックス兄弟。兵士として国のために戦った貧民たちは、富豪により土地を奪われ、農園での労働も戦争奴隷が使われ職もない。そのような状況を憂い土地改革を起こそうとするティベリウスだが、反対派の人々により「壊した腰掛の足」(妙にディティール細かい)で撲殺される。ガイウスは、広場で行われる剣闘士試合の周りに有料観覧席を建てて金儲けしようとする富豪に反対し席を破壊して恨みを買う。当時既にそんな商売がwと妙に感心。2015/05/05

Darbytime

2
アレクサンドロスとロムルスだけ読了。アレクサンドロスの器の大きさが異常。また、戦争中はすごく調子が良かったが、一段落すると不安に苛まれるのは以前読んだ「一流の狂気」で挙げられていたリーダーたちと同じく、不安定な状態でこそ安定が保てる狂気を持っていたんだろうなと思った。2019/04/30

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