出版社内容情報
予習と復習ってなにをやればいいの? そんな疑問に答えるべく、効果的な勉強法や苦手科目での最低限のメソッドなど伝授します。授業の理解度が変わるはず。
内容説明
学校の授業中は勉強しているけど、授業以外での勉強の方法がわからない。試験はまだ先だし、勉強は授業の中だけでも十分じゃないの?そういった疑問に答えるべく、授業の理解度をぐんぐん上げるための予習と復習の考え方を解説する。予習と言えば教科書を眺めるだけ、復習といえば解説をノートに写すだけ、といった人は必読。効率的、効果的な勉強法と、苦手な科目でも対応可能なメソッドで、あなたのやる気もあがるはず!
目次
序章 あなたはなぜ勉強するのか
第1章 すべての学びは知識から
第2章 勉強はやり方次第
第3章 自分の勉強を自分で調整する
第4章 予習と授業と復習で理解を深める
第5章 効果的な予習法とは
第6章 復習での工夫
著者等紹介
篠ヶ谷圭太[シノガヤケイタ]
1982年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。慶應義塾大学先導研究センターパネル調査共同研究拠点研究員、日本大学経済学部教授を経て、2024年4月より学習院大学文学部心理学科教授。専門は教授・学習心理学。認知心理学に基づいて、教育現場と協働しながら効果的な学習法や指導法を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白いカラス
3
確かにがむしゃらにやればいいというものではないですね。「どのようにしたらもっと上手に学べるか?」が大切なんですね。うわべだけの学習になりがちですが、いつも自分の頭の中に「問い」を浮かべながら学習することが必要なんですね。2024/03/28
ソーシャ
2
実践向けの研究をしている教育心理学者の先生が有効な学習方略についての現在の知見を今学んでいる学生向けにわかりやすく解説した一冊。言われてみれば当然の内容も多いのですが、勉強が苦手な人が陥りやすいポイントやどう工夫すればいいのかが研究知見にもとづいてわかりやすく解説されているので、学習のアドバイスをする側の人にもおすすめできる本です。ただ、この本を中学生が読むのは難しいのではないかな…(あと、精緻化方略はたしかに有効なんですけど、時間がかかるのですよね)2024/03/24
Myrmidon
1
教育心理学の研究者が、しっかりした研究に基づいた実践的な学習法を提示する。「精緻化」「体制化」などの用語ははじめて知ったが、比較的当たり前・常識的な勉強法で、特段に画期的な方法が語られるわけではない(そりゃそうだ)。たぶん、成績のいい子は自然にやっていた学習法に「やはり効果があったんだ」と自信が得られるくらいで、勉強が苦手な子にこそ意味がある内容かなあ。2024/04/17
ぶぶぅ
0
間を少し空けて再読。今度はラインマーカーや書き込みしながら読む。理解が深まったことは当然として、仕事場面での活用方法など考えることができた。引き続き、日々の生活で習慣にできるように再読していきたい。2024/04/15
ぶぶぅ
0
学生時代の自分に読ませたかった!と悔しさを感じながら読んでいた。社会人になった今、役立たせてやろうと再読を決意する。教育心理学の観点から「予習→授業→復習」のサイクルを、どう効果的に回すかが論じられている。「知識を習得する大切さ」や「なぜ?そもそも?を考える大切さ」などに関しても記載があって、大変参考になった。特に、学生にアンケートや実験した結果を元に「成績が良い生徒の思考パターン」を明らかにしている点が理解と納得を高めてくれる。(成績が良い方には当たり前かもしれないが)勉強に対する考え方が変わる一冊!2024/03/10