ちくま新書<br> 世界哲学史〈7〉―近代〈2〉自由と歴史的発展

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ちくま新書
世界哲学史〈7〉―近代〈2〉自由と歴史的発展

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  • サイズ 新書判/ページ数 304p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480072979
  • NDC分類 102
  • Cコード C0210

出版社内容情報

旧制度からの解放を求めた一九世紀の「自由の哲学」とは何か。欧米やインド、日本などでの知的営為を俯瞰し、自由の意味についての哲学的探究を広く渉猟する。

内容説明

一九世紀は哲学的には、社会の支配に対する人間の自由をどのように確保するかが模索された時代であった。思想的な旧制度からの自らの解放を求めた自由の哲学は、世界的なうねりとなり、異文化への対抗、伝統的な桎梏からの離脱などを目指して展開された。ドイツとフランス、イギリスとアメリカ、インドと日本などの地域に目を配りながら、そのうねりを作り出したさまざまな要素に改めて光を当て、近代から現代への移行期における、自由の意味についての哲学的探究を俯瞰する。

目次

第1章 理性と自由
第2章 ドイツの国家意識
第3章 西洋批判の哲学
第4章 マルクスの資本主義批判
第5章 進化論と功利主義の道徳論
第6章 数学と論理学の革命
第7章 「新世界」という自己意識
第8章 スピリチュアリスムの変遷
第9章 近代インドの普遍思想
第10章 「文明」と近代日本

著者等紹介

伊藤邦武[イトウクニタケ]
1949年生まれ。京都大学名誉教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。スタンフォード大学大学院哲学科修士課程修了。専門は分析哲学・アメリカ哲学

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。専門は西洋中世哲学、倫理学

中島隆博[ナカジマタカヒロ]
1964年生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。専門は中国哲学、比較思想史

納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ケンブリッジ大学大学院古典学部博士号取得。専門は西洋古代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

65
ショーペンハウアー(ハウエル)のペシミスティックさに震え、功利主義のしっかりとした意味を知り、プラグマティズムの概説書をもう少し読んでおきたいと思えた巻。西洋以外では、インド哲学と「文明開化」期の日本を紹介している。2020/10/17

壱萬弐仟縁

27
第三の自由論:自発性の自由、任意性の自由の他、自己制御を通じた自己形成という自由(019頁)。カーライル『衣服哲学』岩波文庫、1946年 (040頁)で苦労した話は、拙動画にあるので、ご笑覧くださいませ。 https://www.youtube.com/watch?v=Jp9esZCzy4g  2021/05/23

to boy

16
主に19世紀欧米の思想界を記述。ナポレオン戦争後の欧州、独立後の米国で生まれた新しい哲学。ダーウィンの進化論や数学の群論などに影響されながら理性、自由、道徳などの議論が進みます。資本論、功利主義、などよく聞く名前が出てくるけれど奥が深くて全部を理解できなかった。プラグマティズムは簡潔な説明で分かりやすかった。明治維新を迎えた日本の記述をもう少し詳しくして欲しい所。2021/12/14

masabi

13
【概要】19世紀を中心に各地での哲学の動向を描く。【感想】西洋哲学の批判者としてショーペンハウアー・ニーチェやプラグマティズム、マルクスが登場する。近代化に対抗する論理としてインドや日本の事例が引かれる。意外だったのは哲学と数学の関係で、哲学の進展と数学・論理学の発展が結びついてたというものだ。神は死んだの件。世界の善性、救済の可能性を保障する存在がなくなり、そもそも世界は善いものかという問いから出発することになった。2024/02/02

さえきかずひこ

12
時代や場所を問わず人類の日々の営みのなかに普遍や超越を探究する"世界哲学"を見いだせると構想し続刊するシリーズの第7巻。19世紀の"世界哲学"を扱っているが、巻末に置かれた苅部直さんの日本と近代を論じた第10章が興味深い。"文明"という概念を福澤諭吉、蘇峰、漱石らから辿り、仏国の影響が濃かった"文明"概念と独国の文化に対置される"文明"概念を突き合わせ、"近代の超克"論争を経て『書経』や『易経』における文明と開化の語義に迄さかのぼり、これらの語の帯びた倫理的色彩を鮮やかに描き出す端整な筆致が心地良かった。2020/10/13

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