出版社内容情報
膨大な資料を駆使してほぼ全世界におよんだ中世ヨーロッパにおける「旅=異文化体験」の歴史をあとづけその意味を明らかにする
内容説明
旅人が目にしながら、見えなかったものはなにか。見ていないのに、見たと思ったのはなぜか。「食」や「性」をはじめとする異文化との出会いが、さまざまな葛藤、誤解や偏見を生み出す過程とその構造を旅の歴史にさぐる。
目次
中世の旅行者とその報告
帝国における旅
ドイツのイタリア人
イタリアのドイツ人
異郷性と近隣
ヨーロッパの果てへ
ビザンツ人とオスマン人
聖地における巡礼とムスリム
インド
インドのかなた
アメリカ
ヨーロッパと中世における世界
著者等紹介
ライヒェルト,フォルカー[ライヒェルト,フォルカー][Reichert,Folker]
1949年に生まれる。ハイデルベルク、上海、ドレスデン、ケルン、ボンの大学で教鞭を執った後、1994年以降はシュトゥットガルト大学の教授として中世史学を講じている。中世の法制史、20世紀における学問の歴史、旅と発見の歴史に関する多数の著書があり、『中国との出会い―中世における東アジアの発見』は“ドイツ歴史家協会賞”を受賞した
井本〓二[イモトショウジ]
1943年に生まれる。東京大学文学部独文学科卒業。東京都立大学大学院修士課程(独文学専攻)修了。横浜国立大学教育人間科学部教授
鈴木麻衣子[スズキマイコ]
1979年に生まれる。横浜国立大学教育人間科学部国際共生社会課程卒業。同大学大学院教育学研究科修士課程言語文化教育専攻修了
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