- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > 角川スニーカー文庫
出版社内容情報
「ここはどこだ?」 目を覚ますと見知らぬ天井、あたりに一切の明かりはなく、首には――首輪と鎖!? ふいに灯る部屋の電灯。そこにいたのは包丁を携えた女子高生。JKと漫画家、二人の監禁ライフが幕を開ける!
内容説明
目を覚ますと見知らぬ天井、首には鎖付きチョーカー、包丁を携えた女子高生―そうして、俺の監禁生活が始まった。「食べて」と与えられた食事は、映画でしか見たことのない銀色のトレイに載った謎のサプリメント。「服を脱いで」とペットさながらに風呂に入れられる。あらゆることが彼女によって管理される非日常な日々。唯一の日常は、部屋に置かれた漫画を描く為の液晶タブレット。暇つぶしに俺に描けとでも言うのだろうか。とにかく、彼女の機嫌を損ねるわけにはいかない。SNSにて話題騒然。様々な考察が飛び交い、注目を集めた異質な女子高生と漫画家。ふたりの一ヶ月間がはじまる―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
44
まずは表題を見た時に頭をよぎったのは、西尾維新先生の「少女不十分」でした。その作品はもっと低年齢の少女に監禁される話でしたが今作は女子高生に監禁される物語。主人公はスランプ中の漫画家、女子高生はこの漫画家の熱烈なファンである此方。ストーカー気質があり不器用な此方は監禁をしますが、不器用な彼方なりの主人公を立ち直らせるための行為でしたね。表紙は黒を基調としてホラーチックに描いていますが、此方も可愛く怖くはないですね。でもこれであまり容姿が良くければ服装も含めかなり地雷系の女性として怖かったかもしれませんね。2025/01/17
よっち
42
目を覚ますと見知らぬ天井、あたりに一切の明かりはなく首には首輪と鎖。ふいに灯る部屋の電灯。そこにいたのは包丁を携えた女子高生。女子高生に監禁された漫画家の日々を描いた物語。スランプに陥ってマンガを書けなくなっていた漫画家が女子高生にいつの間にか監禁されてしまい、生活を管理されて強制的に絵を書かされる展開で、積み重ねられてゆく二人の不器用な交流を読んでいるとつい誤魔化されかけますが、いやでもよくよく考えると彼女やっぱりヤバイよね…と鮮烈に思い出させてくれるラストシーンがとても印象的でした。続巻にも期待です。2021/12/02
芳樹
35
【BW】きただりょうま氏によるTwitter漫画のノベライズ版。監禁生活を通じて女子高生とスランプに陥った漫画家が心を近づける様子が淡々と描かれます。JK此方が不器用なのが可愛らしいね。喪失からの再起を描いた物語と言えるでしょう。続くのかな?2021/12/21
わたー
33
★★★★★読み友さんのおすすめにより読了。WEBで掲載されていた漫画のコミカライズ。気が付くと鎖付きの首輪で監禁されていた主人公と、彼を監禁した女子高生との奇妙な同居生活を描く物語。最初は言葉数も少なく、常に包丁をチラつかせる彼女に怯えるものの、不器用で献身的な彼女のパーソナルな部分を知ることで次第に彼女と心を通わせる主人公。主人公だけでなく、読者である私もすっかり彼女に絆されてしまっていた。2021/12/06
まっさん
30
★★ Twitterでバズったイラストを基に作られた物語。 テーマは面白いと思うが、個人的に最も期待していたヤンデレ要素が殆ど描かれていなくて消化不良感を強く感じてしまったというのが正直な気持ちかなぁ。SNSでバズったコンテンツをラノベ化するという手法は全然良い試みだと思うし、実際Twitterでバズったという事はある程度万人受けする設定だったという事の証明にもなるんだろうけど、それをどう調理するかで完成品の満足度もまた変わってしまったのかなと。イラストの主張の強さ・タイトルのインパクトの割にその辺りの→2022/01/02