内容説明
一九九〇年代に猛威を振るったHIV、結核、マラリア。それら三大感染症と戦うために生まれ、コフィ・アナン、ビル・ゲイツ、ボノ等から絶大な支援を受けてきた国際基金グローバルファンド。その官民共同の新たなビジネスモデルは「二一世紀のグローバルヘルスの大いなる革新」と呼ばれ、「世界最強の国際機関」とも称される。戦略局長としてジュネーブを拠点に日々グローバルに活動する著者が、世界最強の組織の条件を、自らの体験をもとに解き明かす。
目次
第1章 世界最強の組織を創る
第2章 ビジョンを描く
第3章 パートナーシップを築く
第4章 資金を集め、投資する
第5章 インパクトを示す
第6章 人材を活用する
第7章 未来を創る
著者等紹介
國井修[クニイオサム]
1988年自治医大卒、医学博士(東京大学)。グローバルファンド(世界エイズ・結核・マラリア対策基金)戦略・投資・効果局長。民(AMDA副代表)、官(外務省課長補佐)、学(長崎大学教授)、国連(ユニセフ保健戦略上席アドバイザー)を通じて、アジア、アフリカ、中南米など110カ国以上で人道支援、地域保健、母子保健、感染症対策、保健政策の実践・研究・人材育成に従事。2013年から現職。長崎大学、千葉大学、東京医科歯科大学で客員教授も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
66
世界的な感染症(HIVなど)の救済を目的としたグローバル・ファンドの紹介。投資の方法や人材の獲得に読むべき情報があった。理念にもおおいに共感できた。国際的な仕事をしたいかたには役立つだろう。日本の企業の採用方法も変わらざるを得ない時代に突入しているはず。2019/08/21
Kei
1
感染症と戦うグローバルファンドという具体的な事例を元にしながら具体的な戦略的アクションを7つの章にわけて体系的に説明している。それぞれの内容の中には重要な格言や、戦略論などが含まれており、豊富な知識を元にしながら実践展開を積み重ねてきた筆者のアプローチを垣間見ることができる。理論と実践の世界を行き来しつつ前に進んでいくアプローチ自他共に成長することが出来る手法であるため、その観点で大いに参考になる。 ☆☆☆2019/12/09