出版社内容情報
《内容》 褥瘡治癒理論の進歩に基づく治療アプローチを中心に医学的側面,看護的側面を二本の柱として,互いに密接な連携を持たせながら真のトータルケアを実践できるよう,190余のカラー写真を提示しながら治療の実際が具体的に解説されている.
《目次》
1.褥瘡はなぜできる?
1-1.褥瘡の発症メカニズム
1-2.褥瘡を取り巻く二次的要因
1-3.褥瘡の疫学
2.褥瘡のリスクをアセスメントする
2-1.ブレーデンスケール
2-2.K式スケール(金大式スケール)
3.褥瘡を予防する―適切な体位と寝具―
3-1.なぜ体位変換が必要か
3-2.ベッドでの体位
3-3.椅子上での体位
3-4.体圧分散寝具を選択する
3-5.圧管理を評価する
3-6.変形・拘縮のある高齢者の圧管理
4.褥瘡を予防する―スキンケア―
4-1.褥瘡発生の外的要因
4-2.外的要因からみる褥瘡発生のアセスメント
4-3.摩擦・ずれの予防
4-4.湿潤の予防
4-5.その他のスキンケア
5.褥瘡の管理―栄養はどのようにとるのか―
5-1.栄養アセスメント
5-2.栄養補給方法
6.褥瘡の分類―創面を評価する(急性・慢性,浅い・深い,創面の色など)―
6-1.急性期と慢性期
6-2.褥瘡の及ぶ深さによる分類
7.褥瘡はなぜ治りにくい?―創傷治療の基本方針―
7-1.創傷治癒の基礎知識
7-2.褥瘡における創傷治癒過程の問題点と対策
7-3.創傷治癒の障害因子と褥瘡
8.急性期褥瘡の局所療法
8-1.急性期褥瘡とは?
8-2.急性期褥瘡と鑑別が必要な疾患
8-3.急性期褥瘡の経過
8-4.急性期褥瘡の局所治療を始める前に
8-5.急性期褥瘡の局所療法
9.慢性期褥瘡の局所療法 (1)まず創面を清浄にする
9-1.消毒・洗浄・壊死組織除去
9-2.滲出液・感染のコントロール
10.慢性期褥瘡の局所療法 (2)創傷治療を促進させる
10-1.慢性期褥瘡における肉芽形成促進の治療
10-2.治療のトピックス
11.創傷被覆材の使い方―創傷被覆材の製品の特徴,使用法―
11-1.創傷被覆材とは
11-2.創傷被覆材の特徴と使い方
11-3.創傷被覆材の機能別分類
12.治りにくい褥瘡に困ったとき―ポケット形成,MRSA,再発など―
12-1.ポケット形成時の対応
12-2.パッチグラフトによる治療
12-3.腱,骨露出時の評価と対応
12-4.MRSA検出時の評価と対応
12-5.カンジダ感染時の評価と対応
12-6.再発時の対応
13.病棟でできる簡単な外科的治療
13-1.デブリードマン
13-2.ポケットの処理
13-3.不良肉芽や壊死物質の処
13-4.植皮
14.本格的手術療法―適応,術後のケアを含む―
14-1.手術適応
14-2.手術計画
14-3.手術法
14-4.部位別再建法
14-5.合併症
14-6.再建後のケア
15.褥瘡ができてしまった時の管理・看護
15-1.褥瘡ケアの目標を明らかにする
15-2.褥瘡治癒環境を整える
16.褥瘡患者へのチームアプローチ
16-1.チーム医療とチームアプローチ
16-2.褥瘡患者へのチームアプローチ
17.車いすでの褥瘡予防
17-1.褥瘡発生を中心とした車いすの問題点
17-2.車いすでの対応
18.在宅での褥瘡ケア―予防・治療・介護―
18-1.栄養管理と食事の工夫,口腔ケア
18-2.日常生活動作(ADL),QOL拡大のための工夫
18-3.褥瘡部の観察と処置,スキンケア,褥瘡感染への対応
18-4.除圧のための褥瘡予防用具の活用
18-5.介護負担の軽減のための医療・福祉サービスの連携
19.患者の家族の教育
19-1.褥瘡ケア教育の意義
19-2.患者と家族のアセスメント
19-3.患者家族の教育
20.褥瘡患者のクリティカルパス
20-1.クリティカルパスとは
20-2.褥瘡ケアにクリティカルパスを導入する意義
20-3.褥瘡患者のクリティカルパスの実際例
資料-1.褥瘡看護マニュアル
資料-2.記録用紙
資料-3.患者家族指導パンフレット
21.褥瘡ケアの質的保証を考える―創面評価―
21-1.褥瘡発生実態
21-2.褥瘡治療期間
21-3.費用
21-4.患者のQOL
22.褥瘡をめぐる社会的諸問題―介護保険から医療経済まで―
22-1.褥瘡訴訟について
22-2.医療経済
22-3.在宅ケアの問題
[付 録]
1.褥瘡グッズ
2.役立つ情報
内容説明
本書は、褥瘡の最新情報をあまねく伝えるという視点から、すべての医療スタッフに褥瘡をめぐる最近の進歩や予防・ケアの現況をわかりやすく解説することを目的に、日本褥瘡学会学術委員会の二人が編者となりまとめたものである。
目次
褥瘡はなぜできる?
褥瘡のリスクをアセスメントする
褥瘡を予防する―適切な体位と寝具
褥瘡を予防する―スキンケア
褥瘡の管理―栄養はどのようにとるか
褥瘡の分類 創面を評価する―急性・慢性、浅い・深い、創面の色など
褥瘡はなぜ治りにくい?―創傷治療の基本方針
急性期褥瘡の局所療法
慢性期褥瘡の局所療法(まず創面を清浄にする;創傷治療を促進させる)
創傷被覆材の使い方―創傷被覆材の製品の特徴、使用法〔ほか〕
著者等紹介
宮地良樹[ミヤチヨシキ]
京都大学大学院医学研究科皮膚病態学教授
真田弘美[サナダヒロミ]
金沢大学医学部保健学科成人・老人看護学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。