出版社内容情報
「超速読力」とは、本や書類を見た瞬間に内容を理解し、コメントを言えるという、速読を超える速読力。本質をつかむためには必須の能力なのだ。日本人なら誰でも鍛えられる。
内容説明
「超速読力」とは、本や書類を見た瞬間に内容を理解し、コメントを言えるという新しい力。現代が、スピードが求められる時代ということもあるが、実は本や文章の本質をつかむには一番求められる力なのだ。実用書や資料、ネットの情報を読むときに有益だが、必ずおさえておきたい古典や名著などを読むためにも使える。この本では、「超速読力」を長年鍛えてきた著者が、その意義とトレーニング法をわかりやすく公開する。
目次
はじめに 見た瞬間に理解できる「超速読力」が求められている
第1章 「超速読力」を身につける基礎準備―心構え
第2章 「超速読」のやり方―資料を読む
第3章 「超速読」のやり方―新書、実用書を読む
第4章 「超速読力」のトレーニング
第5章 高度な「超速読力」―小説、古典を味わう
第6章 実際に小説や古典を「超速読」してみよう
おわりに 書を買って、カフェに入ろう!
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森林・米・畑
39
超速読力をつけたら積ん読も気にならなくなるな。本をサラッと読んでコメント(アウトプット)出来るようにする。本を熟読しても頭に入ってるかといえば疑わしい。情報過多で忙しい現代人、時には情報収集や知識力をつけると割り切り超速読力を活用するべきだと思った。菜根譚にある『冷眼熱心』の心構えで読書する。2023/12/08
カレー好き
27
これも齋藤孝先生の本。超速読力とは、速く掻い摘んで読んで、コメントができること。農耕型読書家から、狩猟型読書家に転身する。そのコツがまとめられております。特に古典や名著などを読むのに向いている。読書にもいろいろな型があるから、その本に合わせた読み方で良いと思う。☆3つ2020/08/29
ココロココ
26
最初から最後まで読まなければいけない、という観念を捨てなければいけないと感じた。小説や古典の速読は勇気がいるが、やってみよう。一度読んだ本ならできそうな気がする。新書は速読に向いてると思うので、新書からやってみよう。2019/08/02
hk
21
「拙速」と「巧遅」という対義語がある。拙速とはド下手だが速いことをいい、巧遅とは上手いがバリ遅いことをいう。一般的にヤバイ速さとマズイ上手さは両立しない。 少し偉そうな言葉を使えば、速いと上手いはトレードオフ或いは二律背反なのだ(ドォォヤァ)。 だがちょっと待って欲しい。 「はやい、うまい…」という吉野家師匠の箴言があるではないか。つまり創意工夫次第で、速いと上手いの二律背反の罠から脱却することが出来ると師匠は仰られているのだ。 本書は読書における速いと上手いの二律背反の罠。ここから脱却する指南書である。2019/11/11
かずぼん
20
超速読といっても、目の動きがどうとか、ページを映像として云々とかではない。違った形の、齋藤氏独自の命名による多読の勧めの本である。古典を読むのにはじめから最後まで通して読もうとして挫折するぐらいなら、大事なところをかいつまんで速音読して、かつその事について他者と会話をして、自分の経験と結びつけて話せば定着するという。ポイントの拾い読みで読了感を味わい、その内容を自らのものにすれば読めなかった本、読んでない本が増えるより、どんどん知識も広がるという論法である。一理あるので、参考にして読もうとも思う。2020/01/11