出版社内容情報
もはや差別だけでは語れきれない。部落を特定する膨大なネット情報、過敏になりすぎる運動体、同和対策事業の死角。様々な捻じれが発生する共同体の未来を探る。
角岡 伸彦[カドオカ ノブヒコ]
内容説明
二〇〇二年に同和対策事業が終了した。しかし、それは部落差別がなくなったことを意味するわけではない。インターネット上には、どこが部落か、などといった情報が氾濫している。一方、差別を解消しようとする部落解放運動も時を経て、変化を余儀なくされている。「歴史」から学び、「メディア」によって現在を知り、「地域」から未来の方向性を模索する、これまでにない部落問題の決定版。
目次
第1章 被差別部落一五〇年史(差別がなければ存在しなかった;身分制度は廃止されたが… ほか)
第2章 メディアと出自―『週刊朝日』問題から見えてきたもの(悪意に満ちたタイトルと内容;過剰なまでの家系重視 ほか)
第3章 映画「にくのひと」は、なぜ上映されなかったのか(大学生が屠場を撮影;上映に「待った」がかかる ほか)
第4章 被差別部落の未来(不安と葛藤―部落解放運動の勃興期;継承と挑戦―部落解放運動の転換期)
著者等紹介
角岡伸彦[カドオカノブヒコ]
1963年生まれ。兵庫県加古川市生まれ。被差別部落に生まれ育つ。関西学院大学卒業後、神戸新聞へ入社。記者として勤務後、フリーになり、現在はノンフィクションライター。著書に『カニは横に歩く 自立障害者たちの半世紀』(2011年講談社ノンフィクション賞受賞、講談社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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syaori
おいしゃん
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