内容説明
未曾有の震災も過去となりつつあり、被災地も平穏な日々を取り戻し始めた。本当の危機は、しかし、いま、迫ってきている。西日本を襲う南海トラフ巨大地震は、2030年代に起きるという。しかもそれは首都圏も直撃する、最悪の「五連動地震」となる可能性が高い。さらに日本列島の活火山は噴火スタンバイ状態にある。だが、恐れすぎてはいけない。地震のメカニズムを理解し、地球科学の思考法を体得すれば、着実に、巨大災害は減らせるのだ。本書を読んで一人一人が自律して行動することが、明日の震災を「生き抜く」ための第一歩となる。
目次
第1章 地震のメカニズム(プレートが沈み込む日本列島;沈み込みの反発が巨大地震を起こす ほか)
第2章 次に来る恐怖の大災害(首都直下地震;「西日本大震災」 ほか)
第3章 命綱としての地球科学的思考(地震発生確率の読み方;震災時の「帰宅支援マップ」の使い方 ほか)
第4章 防災から減災へ―社会全体で災害と向き合うために(被害拡大のメカニズムと対策;減災実現のストラテジー(戦略))
著者等紹介
鎌田浩毅[カマタヒロキ]
1955年東京生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て、97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。京大の講義「地球科学入門」は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。火山研究のほか、科学をわかりやすく伝える「科学の伝道師」。96年に日本地質学会論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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