出版社内容情報
密教をアートから眺めると、すっきりと本質を理解できる。曼荼羅など視覚美術のみならず、人間の五感に訴えかけて自然と繋がる、秘術の根源がここに明かされる。
内容説明
密教は「わからない」といわれることが多い。しかし、密教を「アート」というフィルターをとおして眺めると、あまり難しく考えずに、すっきりと本質を理解できる。日本の密教の開祖である空海も、アートを用いてその本質を知らしめる手法を重んじたという。この手法は、曼荼羅という密教アートの基本へと通じており、曼荼羅自体が密教寺院における本尊の役割も担っている。三〇年もの間、仏画・曼荼羅の研究と作画にたずさわってきた著者自筆の図版も収録、平明な語り口を通じて密教を理解する一冊。
目次
第1部 密教アートの世界―基礎知識(曼荼羅入門;別尊曼荼羅;作画の技法と作法;秘仏)
第2部 実践する密教アート―生活のなかの密教・加持祈祷(「密教アート」と身体論;密教と加持祈祷;鎮護国家の修法;鎮宅法と安鎮法;五壇の法;請雨法;光明真言法;愛染明王法と如法愛染法;修験道と密教アートの関係;立山曼荼羅と地獄・極楽;死後のデザイン―密教とお墓の「かたち」;梵字・墓石;声明の世界)
著者等紹介
真鍋俊照[マナベシュンショウ]
1939年生まれ。仏教美術学者、四国大学教授・文学部長、仏画家、真言宗権大僧正。高野山大学文学部仏教学科卒業後、東北大学大学院インド学修士課程修了。同大文学部助手、10月奈良国立文化財研究所技官、70年神奈川県立金沢文庫学芸員、97年金沢文庫長、98年四国霊場第四番大日寺住職。2000年宝仙学園短期大学長、02年文学博士(東洋大)、コロンビア大学客員教授。04年四国大学文学部教授、08年文学部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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