ちくま新書<br> ミシェル・フーコー―近代を裏から読む

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ミシェル・フーコー―近代を裏から読む

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480066275
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0210

出版社内容情報

社会の隅々にまで浸透した「権力」の成り立ちを問い、常識的なものの見方に根底から揺さぶりをかけるフーコー。その思想の魅力と強靭さをとらえる革命的入門書!

内容説明

フーコーは、私たちが自明視する世界のありようを、全く違ったしかたで見せる。「価値を変えろ!」と迫るその思想の核心に、どうすればたどり着けるのか?本書は、最高傑作『監獄の誕生』を糸口にフーコーの全貌に迫ることで、その思考の強靱さと魅力と、それを支える方法とを、深く広く、生き生きと描き出す。正常と異常の区分を生み出す「知」の体系と結びつき、巧妙に作用する「権力」。そうした秩序が社会の隅々にまで浸透する近現代を、フーコーはどう描き、その先に何を見定めたのか。魂を揺さぶる革命的入門書。

目次

1 フーコーの世界へ
2 身体刑とその批判
3 規律権力
4 近代国家と統治
5 監獄ふたたび
フーコーのリアルと、彼をつかまえにゆく方法

著者等紹介

重田園江[オモダソノエ]
1968年兵庫県西宮市生まれ。早稲田大学政治経済学部、日本開発銀行を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、明治大学政治経済学部准教授。専門は、現代思想・政治思想史。フーコーの思想を、とりわけ「権力」や「統治」といった主題を中心に研究する。また、社会科学・人間科学への統計の応用史を掘り下げ、さらには「連帯」と「正義」をめぐる哲学的探究をつづける。著書に『連帯の哲学1―フランス社会連帯主義』(勁草書房、第28回渋沢・クローデル賞本賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころこ

45
『監獄の誕生』は近代的な身体性である規律をテーマとしたものではなく、自由刑は近代意識にとってどういう意味があるかということを問うていると著者はいいます。『言葉と物』の議論と重なる解釈で、前半で展開される前近代の考察は力があるように感じられ、興味深く読みました。しかし、後半は、当初の構想が尻すぼみになっている印象を受けます。7章以降の近代の考察は、近代の価値は政治的に無根拠であるとします。なぜかそれが、近代の無根拠さという価値を前面に押し出し過ぎているようにみえます。恐らく、近代の外部で近代を考えるというメ2019/06/17

かみぶくろ

42
ぶっちゃけ「監獄の誕生」原典読破はキャパ越えの予感しかしないので新書でまずエッセンスをいただくことにする。それでもやはり難解だ。フーコーは「当たり前を疑え」と我々に呼び掛け続けるが、そんな安い言葉で表現できないほどラディカルな意識の切換を求めてくる。我々が生きる日常社会を監理の行き届いた規律社会だと認識し続けるのは容易ではないが、ふとした瞬間に感じる不快を大切に、懐疑を片隅に控えさせておくスタンスは重要だと思う。筆者のフーコーへのリスペクトに溢れる熱い筆致に感銘を受けます。難しければ悩めばいいのだ。2014/11/15

吉野ヶ里

26
刑罰の変遷。見せしめ、矯正→隔離、利用へ。監獄の誕生。パノプティコン。規律の導入。ブルジョワジーの思惑。著者がフーコー好きなのはびんびん伝わったんだけど、内容がいかんせん薄い。もちっとぎゅっとまとめられたんじゃないかな、と。その分わかりやすくはあったけれど、でも、わかったからなんなのって感じになる部分も多かった。それでも、フーコーの本読んでみてえなとか思ったんで、この本はアリですな。著者の勝ちです。『監獄の誕生』と『言葉ともの』は読んどこうと思います。2015/05/30

加納恭史

18
まあ監獄を読み説く本。そこから現代を解説する。「監獄の誕生」は日本ではバブル崩壊前の1970年代に出版され、読み継がれている。フーコーの考えは多岐に渡り、分かりにくいのだが、私には面白いと感じられた。まさしく現代の哲学。フーコーは、私たちが自明視する世界のありようを、全く違ったしかたで見せる。「価値を変えろ!」と迫るその思想の核心に、どうすればたどり着けるのか?この本は、最高傑作「監獄の誕生」を糸口にフーコーの全貌に迫る。その思考を深く広く、生き生きと描く。巧妙に作用する権力と秩序の社会を見事に描き出す。2023/03/25

しゅん

17
『監獄の誕生』を中心に開くフーコーの入口。残虐に思える中世の処刑と近代以降の監獄刑共々に合理があること、そこから権力の変化と不変を同時に感じること。西洋的な知性との距離感はニーチェ由来か。『性の歴史』を著者が評価していないの面白いな。2020/11/16

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