内容説明
太平洋戦争の只中で、和平交渉の工作と東条内閣打倒に奔走した一人の海軍少将―アル中の父と借財をかかえ、かずかずの逆境にもめげず、製本屋の裁断工から単身ふるいたって海軍兵学校に進み、その独自の炯眼を国の内外に向けつつ、毒舌をもって一時代を風靡した帝国海軍の“鬼才”が書き綴った畢生の一代記。
目次
第1章 反骨児、海軍へ入る
第2章 疑いを胸中に秘めて
第3章 揺れ動く昭和を生きて
第4章 大陸に戦火ひろがる
第5章 陸軍の横暴に抗して
第6章 世界の戦火を浴びて
第7章 日本苦境に立つ
第8章 無為無策な指揮下で
第9章 戦争の時代終焉近し