ちくま新書<br> 双極性障害―躁うつ病への対処と治療

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ちくま新書
双極性障害―躁うつ病への対処と治療

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  • サイズ 新書判/ページ数 267p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480064653
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0211

内容説明

一般に「躁うつ病」と言われている病気、双極性障害は、統合失調症と並ぶ二大精神疾患と称され、また近年精神医学界でも大きな注目を集めている病気だが、まだまだ理解が十分に行き渡ってはいない。再発のリスクが高いこの病気は、そもそもどのような性格のものなのか。診断と治療の方法とは…。臨床と研究の双方をリードしてきた著者が、快方へ向かうための基礎知識を平明に解説する。最新研究の動向を語った講演も併せて収録。

目次

第1部 対処と治療(なぜ躁うつ病は双極性障害とよばれるようになったのか;双極性障害とは;社会生活を妨げてしまう双極性障害;双極性障害の治療;症例;人生を双極性障害に翻弄されないために)
第2部 双極性障害の最新研究―「年輪の会」講演会より

著者等紹介

加藤忠史[カトウタダフミ]
1963年東京生まれ。1988年東京大学医学部卒業。滋賀医科大学精神医学講座助手、東京大学医学部付属病院講師を経て、理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患・老化研究グループ・グループディレクター、精神疾患動態研究チーム・チームリーダー。国内外において双極性障害の研究を牽引している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

252
双極性障害は、身体的な側面が最も強い疾病であり 「心 」の病気ではない。リチウム投与が有効。躁状態の時には、否定も肯定もせず話しを聞く。本人と一緒に共に病気と向き合うという姿勢がよい、など。難解だったが、入門書としても良書。2017/02/06

つきかげ🌙

41
色々あって精神的に辛くなったので読み返した(3度め)。この本は双極性障害について網羅的に書かれている。どちらかというとI型が中心。症状、社会生活への対応、薬物療法、心理療法などの紹介。症例についても悲惨な人たちもいるのだが、筆者の人柄の暖かさが記述に反映されている。個人的には認知行動療法についてももう少し掘り下げるか、参考文献を上げてほしかった。良書。2018/04/24

Die-Go

39
図書館本。 双極性障害について多少詳しく述べられているか。巻末の講義は必要なかったように思う。★★★☆☆2018/12/27

あこ

27
双極性障害についてわかりやすく書かれている。生活リズムを整え怠薬しないことは基本的なこととして、双極性障害の治療として心理教育についてもっと知りたい。ストレス対処法、認知行動療法、対人関係療法(IPT)など。何よりも病気を患っているご自身が一番辛いと思う。ある方は(多分躁状態の時に)攻撃的になり揉めて今までの人間関係全て続いたことがないと言った。それでも他者と繋がりたいと強く思っている。周囲の人は病気を理解して、相手を信じて忍耐強く関わり見守っていくことが大切だと思う。2019/08/26

ころこ

22
ここ数年、テレビに出ている人で直感的に双極性障害の疑いのあるひとが少なくとも3人います。MさんとYさんとYさんです。彼らには、共通点があるようにみえます。では、医学的にこの人たちは同じ病気なのか、それとも単にお騒がせなひとたちなのか、という興味を持って読みました。従来の躁うつ病のイメージである双極Ⅰ型障害の躁状態は、本人に自覚症状が無く、家族が精神科に行くことを説得するとあり、周囲が疲弊する深刻な問題があることが分かりました。思えば上記3人も、金遣いが荒く、周囲のトラブルを訴え、現在は家族がおらず孤立して2018/07/03

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