出版社内容情報
酔った勢いで受けた「予備自衛官補」の試験が合格。全身あざだらけの戦闘訓練、土砂降りドロドロの匍匐前進。驚きの体当たり体験記!
内容説明
酔った勢いで応募した「よびじほ(予備自衛官補)」。全身あざだらけの戦闘訓練、土砂降りのなかの匍匐前進、おまけに催涙ガスの実体験もしてしまう、女子による驚きと笑いの体当たり体験記。文庫版では予備自衛官にはじめて招集のかかった東日本大震災など、勤続6年を越えた著者によるスペシャル2章追加。
目次
ヨビちしき。
いざ、自衛隊へ。
いざ、駐屯地へ。
銃ナリ。
戦闘訓練。
訓練の日々。
自衛隊的生活。
自衛隊な人たち。
自衛隊なモノたち。
自衛隊のお勉強。
25キロ行進。
射撃。
卒業。
あとがき
文庫版スペシャルpart1 予備自衛官6年目
文庫版スペシャルpart2 3.11
著者等紹介
岡田真理[オカダマリ]
フリーライター。昭和52年生まれ。福岡県香春町出身。同志社大学工学部中退。平成17年、陸上自衛隊予備自衛官補(一般)に志願。50日間の教育訓練を経て、平成19年、予備自衛官に任官。平成21年、予備陸士長に昇任。扶桑社「月刊MAMOR」などにて執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
67
知らないようで知らない『自衛隊』を予備自衛官教育訓練を通して、一女性の視点から赤裸裸に描いたライトエッセイ。『銃が重い』から始まり『匍匐前進が辛い』『夜が暑い』『カップ麺が美味い』など、そのまま過ぎるくらいリアルに教育訓練生活を語っている。文庫版スペシャルとして予備自衛官六年目と3・11の項が設けられており特に後者は『来てしまった万が一』について『予備自衛官』の立場から語られ自衛隊を取り巻く環境の変化などにも触れられている。軽妙に書かれているからこそ最後に書かれた『自衛隊ってかっこいんだよ』の一文が重い。2014/05/13
dr2006
54
自衛隊といえば有川浩の小説で得た知識で満たされているが、予備自衛官の存在を始めて知った。本作は、酒の勢いで予備自衛官補に志願することになった作者の50日間の訓練の体験記だ。作者自身の体験による言語化の為、小説とは一味違う吸引力がある。厳しい訓練への心の声が面白くて何度も笑ってしまったが、徐々に心技体が鍛えられていく彼女を応援していた。予備自衛官は万が一の有事に招集されるが、東日本大震災でその万が一が起きてしまい、始めて招集された。国防を第一に、益々増える災害派遣にも当たり前と従事する自衛官に頭が下がる。2021/09/24
馨
50
非常に興味深く、良かったです!自衛隊の訓練の細かいことまで記載してくれてて勉強になりました。自衛官の方も予備自補の方も、暑い日も寒い日も昼夜訓練を頑張って下さっているから今の平和があるんだと思い知らされました。自衛隊に対する感謝と尊敬の意は溢れるぐらいあるのに上手く言葉に表せません(;o;)あと、これからは日本人としてきちんと国旗に敬礼します☆2013/12/29
はなん
33
本屋さん衝動買い)作り話ではなく、実体験としての自衛隊内部のお話。っていうとびっくりしちゃうけど、そこは表紙も物語る…筆者が酔った勢いで受験して受かったことから飛び込んだ「予備自衛官補」という職種の訓練の日々と内容、心構えをそれはそれは面白おかしく書いてくれている一冊。途中爆笑もしました。はい。でも。そうしておちゃらけていながら(時にちょっと暴走気味になりつつ/苦笑)けれどもきちんと。自衛官としてどう考えるのか、いや、一人の日本人としてどう思いどう生きるのか。きちんと触れることのできる本でした。2013/03/20
good speed
32
筆者が酔った勢いで飛び込んだ予備自衛官補の世界。自衛官でも予備自衛官でもなく、予備自衛官”補”。一般コースで基本的に3年以内に50日(5日間×10)の訓練終了後に予備自衛官になることができる制度で、隣の奥さんが実は予備自衛官だったりするわけです。この制度でさえ問題が山ほどあるのに、徴兵制なんて論外だと思います。予備自衛官補も高倍率で簡単にはなれません。自らの意志で志願したからこそ過酷な訓練も乗り越えられる、無理やり連れて来られた奴なんて使い物にならない。今この瞬間も、この国を護って下さっている方々に感謝。2015/08/26