内容説明
「倫理学」は「何が正しいのか」を問うてきた。しかし、真の問題は、「正しい」と信じたことを行動に移せない、われわれ現代人のダメっぷりの方にある。本書では、精神分析から幕末の志士、現代思想から禅に至る倫理的豪傑たちの言葉と行動を通して、もう一度あの「覇気」と「道徳」を引き受けなおす。倫理は学ぶものではない。実現するものだ。「俺の注釈」付き。
目次
1 われら衆生
2 収奪される生命
3 近代の世知辛さについて
4 神話的暴力トラップ
5 決断の可能性について
6 完全なる人間
7 欲望の終わりに向けて
8 われら幕末の人間
著者等紹介
石川忠司[イシカワタダシ]
1963年東京生まれ。立教大学文学部ドイツ文学科卒。1989年に「修行者の言語―中原中也試論」で群像新人文学賞優秀賞受賞。文芸評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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