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ちくま文庫
シルトの岸辺

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  • サイズ 文庫判/ページ数 510p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480038777
  • NDC分類 953

内容説明

中世の都市国家ヴェネツィアをイメージさせる架空の国オルセンナ。その東方に広がるシルト海を隔てて、敵国ファルゲスタンとは無為・無策・安逸のうちに、300年間も対峙し続けている。物語は、その前線シルトの城砦に「私」が監察将校として赴任するところから、おもむろに始まる。しかし、いつしか物語は緊張をはらみ、密度と速度を増し、安穏と倦怠の日常は、破局の予感へと高まって行く。―孤高の作家グラックの独特な香り高い詩的散文体が描き出す、静謐・精細な魔術的物語世界。20世紀フランス文学の傑作長編。原文の香気を見事に映す名訳で贈る。

著者紹介

グラック,ジュリアン[グラック,ジュリアン][Gracq,Julien]
(1910‐)フランスの詩人、小説家、評論家。本名ルイ・ポワリエ。高等師範学校で地理・歴史を学び、卒業後は高校教師となり定年までつとめた。シュルレアリスムの後継者の一人と目され、幻想に彩られた凝縮された詩的文体で、独自の文学世界を築き上げた

安藤元雄[アンドウモトオ]
1934年、東京に生れる。東京大学仏文学科卒、詩人。明治大学教授