内容説明
個人主義の国、ハンガリー。親露の国、ブルガリア。高国民所得の国、東ドイツ。「連帯」と挫折の国、ポーランド…東欧社会は、いま、どこへ行こうとしているのだろうか。社会主義国の未来に展望はひらけるのだろうか。何よりもいったい“社会主義”とは何なのか。世界中の目が注がれる、激動前夜の東欧5ヶ国に飛び、各階層の人びとを訪ね、思いを深めつつ今日の変動を予見した探訪記。’87年サントリー学芸賞受賞の力作。
目次
個人主義の国、ハンガリー
親露の国、ブリガリア
国民所得の高い国、東ドイツ
「連帯」と挫折の国、ポーランド
反飲酒闘争の国、ソ連
改革で自信を強める国、中国
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あ
1
いい本だなあとは思うのですが、いくら時間をかけてもいまいちピンとこない。同時代の人間として読みたかった2017/09/10
ハンギ
1
サントリー学芸賞受賞。80年代後半の共産主義圏を訪問した、ソ連研究者の著書。分厚いけど面白く読めた。ハンガリーとブルガリアとポーランドは東欧としてまとめられる事が多いが、それぞれ国民性が違っているというのは面白かった。ハンガリー・ブルガリアは共産主義の枠内で発展しようとしているが、ポーランドではややはみ出しているし、ブルガリアはトルコからの圧政から解放してくれたという事で親ロシアなのに比べて、ポーランドは西欧に近く、ソ連には批判的だそうだ。東独、中国にも割かれているが同じ共産圏でもずいぶん違うなと思った。2012/10/02
KinugawaNZ
1
旅行がしたくなった!!2010/04/15