出版社内容情報
死体が一つ、また一つ。僕はなんて運の悪い男なんだ! 三十路半ばの池沢に次々と事件が襲う! ついてないにもほどがある!
内容説明
妻を殺したらどんな気分だろう?三十代半ばで四つの会社の社長である池沢瞳は大仕事をやってのけた。ついに妻の美奈子を殺したのだ。やたら威張っていた妻を。さて、死体をどうするか?と、思案していたところへ妻の友だちは来るわ、秘書で愛人の祐子が現れるわ、脱走した凶悪犯に侵入されるわ、次々と訪問者が!妻を誘拐されたことにした瞳だったが―。嘘が嘘を呼び大混乱!
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。’76年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。ミステリの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
29
妻を殺したら予定外のことばかり起こって嘘が嘘を呼ぶドタバタジェットコースター。一体何人死んだっけ…なんて思ってたらあのラスト。2020/11/27
白雪ちょこ
16
題名とは裏腹に、ここまでユーモアが溢れまくり、まるでコントを見ているかのような気分にさせられるとは。 主人公の心の例えやツッコミが特に面白く、何度もクスッと笑ってしまった。 最後のオチに至っては、ちょっと首を傾げてしまうが、初めて作者の作品を手にする人でも、十分に楽しめるような作品となっていた。 あと、主人公と秘書の裕子が、どんだけするんだよと言うくらい、キスとセックスをするため、ちょっと盛りすぎなのでは?と思ってしまった。2022/01/10
あかつや
5
大金持ちの池沢は日頃から威張り散らす妻に不満を持っていて、ある日ついに殺害してしまう。さて死体をどうするかと思案しているところに次々と来客が。色々ごまかしているうちに事件が連鎖して、死体がどんどん増えていく。ユーモアミステリー。登場人物みんな間抜けでとにかく馬鹿らしい話なんだけど面白い。特に警察のみなさんが無能すぎる。お前ら神奈川県警かよ。電話を逆探知するって話はいったいどこにいってしまったのか。でも彼らは間抜けであったツケはしっかり支払ったからね。こんな事件で殉職してしまうのは本当に気の毒だと思った。2021/10/15
cream
5
赤川さんの本を初めて読みました。この作家はコメディー作家なの?って思うくらいおもしろくて、小説読んでて初めての感覚が味わえました。今までシリアスなストーリーばかり選んでいたということもあり。会話の多い小説も初めてでした。とってもおもしろかったです!また他の作品も読んでみたいと思います。前半のゆるーい感じから後半の予想を裏切る展開最高でした!2020/01/21
うめにゃん
3
フィクションを通り越し、殺人多めのドタバタコメディーの学園祭の劇を観ているよう。疲れる内容の本を読んだ後なんかに流して読むのにちょうど良い感じ。2022/10/26
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- 和書
- 鳩山一郎とその時代