内容説明
人類学者カルロス・カスタネダのドン・ファンを主人公とする4冊の著書に描かれた、〈異世界〉の感性と論理を手がかりに、人間ほんらいの生き方の発掘をめざし、人間解放の拠点を探る、コミューン構想のための比較社会学。
目次
気流の鳴る音(「共同体」のかなたへ;カラスの予言;「世界を止める」;「統禦された愚」;「心のある道」;根をもつことと翼をもつこと)
旅のノートから(骨とまぼろし(メキシコ)
ファベーラの薔薇(ブラジル)
時間のない大陸(インド))
交響するコミューン(彩色の精神と脱色の精神;色即是空と空即是色;生きることと所有すること;出会うことと所有すること;エロスとニルヴァーナ;プロメテウスとディオニソス)