筑摩選書<br> モダン都市の写真史―1923-1944 写真雑誌「フォトタイムス」にみる視覚の革命

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筑摩選書
モダン都市の写真史―1923-1944 写真雑誌「フォトタイムス」にみる視覚の革命

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480018540
  • NDC分類 740.21
  • Cコード C0372

出版社内容情報

関東大震災後に現れた新世界で

写真家たちは何を見て、どのように表現したか――



関東大震災は明治以来の東京の都市空間を一夜で崩壊させた。その後に姿を現した「モダン都市」は日本写真史の新たなページを開く。それは写真を絵画から独立させ、かつてなかった新たな対象の見方をもたらす「視覚の革命」でもあった。フォトグラムやソラリゼーションをはじめとする新たな表現、都市の相貌とそこに生きる人々を撮るリアルフォト、小型カメラによるスナップ写真……。世界の写真の動静を紹介し、活発な議論や実験の場でもあった写真雑誌「フォトタイムス」の興亡と写真表現の変容をたどる、かつてなかった一冊。


【目次】

第一章 関東大震災とモダン都市の出現

1 一九二三年、近代都市景観が一夜で消えた

2 「肉眼」の驚愕――「眼の位置」も「対象の位置」も選べない

3 震災バラックのスケッチ、考現学の誕生、『新版大東京案内』

4 帝都復興祭――一九三〇年の視覚のフェスティバル

5 モダン都市のスピードと、新しい世界の編成



第二章 「視覚の革命」の始まり──モホリ=ナジ『絵画・写真・映画』と独逸国際移動写真展 

1 福原信三がパリで諦めた絵筆、ロンドンで購入したカメラ

2 モホリ=ナジ『絵画・写真・映画』と『フォトタイムス』の「モダーンフォトセクション」

3 バウハウスで学んだ日本人――仲田定之助・山脇道子・山脇巌

4 芸術写真から新興写真へ――『フォトタイムス』をどう編集するか

5 新興写真の形式と問題系――一九三〇年代初頭の『新興写真研究』

6 独逸国際移動写真展――シュトゥットガルトから東京へ

7 パリでマン・レイを訪ねる――木村専一の欧米視察(1)

8 モホリ=ナジは毎月、本誌を手にしている――木村専一の欧米視察(2)

9 保守的なイギリス、商業美術のアメリカ――木村専一の欧米視察(3)



第三章 新興写真の新形式──フォトグラム・フォトモンタージュ・タイポフォト

1 金丸重嶺『新興写真の作り方』――新興写真の水先案内書

2 モホリ=ナジのフォトグラム、マン・レイのレイヨグラフ

3 ダダイスムからフォトモンタージュへ

4 商業写真におけるフォトモンタージュの流行

5 ジャーナリズムはタイポフォトに向かっている

6 詩と写真のモンタージュ――五城康雄・阿部芳文・廣江ミチ子

7 グラフモンタージュ(1)――堀野正雄の「一人舞台」

8 グラフモンタージュ(2)――大宅壮一・北川冬彦・武田麟太郎の視線



第四章 モダン都市空間とリアルフォトの模索

1 都市美協会編『建築の東京』と大東京建築祭・東京市道路祭

2 モダン東京の建築――日本銀行と丸ビル、東京朝日新聞社と白木屋

3 夜の都市景観――ネオンサイン・建築化照明・投光照明

4 機械美とリアルフォト――ル・コルビュジエから板垣鷹穂へ

5 機械的建造物=「優秀船」・橋梁・移動起重機・瓦斯タンク・機関庫

6 堀野正雄『カメラ・眼×鉄・構成 1930―1931』のリアルフォト

7 肖像写真――性格や表情を捉える

内容説明

関東大震災は明治以来の東京の都市空間を一夜で崩壊させた。その後に姿を現した「モダン都市」は日本写真史の新たなページを開く。それは写真を絵画から独立させ、かつてなかった新たな対象の見方をもたらす「視覚の革命」でもあった。フォトグラムやソラリゼーションをはじめとする新たな表現、都市の相貌とそこに生きる人々を撮るリアルフォト、小型カメラによるスナップ写真…。世界の写真の動静を紹介し、活発な議論や実験の場でもあった写真雑誌「フォトタイムス」の興亡と写真表現の変容をたどる、かつてなかった一冊。

目次

第一章 関東大震災とモダン都市の出現
第二章 「視覚の革命」の始まり―モホリ=ナジ『絵画・写真・映画』と独逸国際移動写真展
第三章 新興写真の新形式―フォトグラム・フォトモンタージュ・タイポフォト
第四章 モダン都市空間とリアルフォトの模索
第五章 ライカの流行とスナップ写真時代の到来
第六章 ノイエ・ザハリヒカイトと高速度撮影、万国博覧会の写真壁画
第七章 シュルレアリスムの夢、前衛写真の展開
第八章 対外宣伝誌―欧米各国との報道写真の競争
第九章 「大東亜戦争」下の写真の到達点―視界から読者が消えた

著者等紹介

和田博文[ワダヒロフミ]
1954年、横浜市生まれ。東洋大学名誉教授。東京女子大学副学長、比較文化研究所長、丸山眞男記念比較思想研究センター長を歴任。ロンドン大学SOAS、パリ第七大学、復旦大学大学院の客員研究員や客員教授を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Yosuke Hosomi

0
関東大震災翌年に創刊した写真誌『フォトタイムス』を軸に、大正から昭和戦中期までのモダニズム写真の歴史をたどる。日本が世界から孤立していくのに呼応して、対外発信の重要性が議論され、グラフ誌が発展していく…。戦前期のスナップ写真をめぐるトラブルが興味深かった。作品も掲載しているが、もっと多く観たかった。2026/08/22

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