筑摩選書<br> 帝国軍人の弁明―エリート軍人の自伝・回想録を読む

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筑摩選書
帝国軍人の弁明―エリート軍人の自伝・回想録を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480016546
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

昭和陸軍の軍人たちは何を考え、どう行動し、それを後世にどう書き残したか。当事者自身の筆による自伝・回想・証言を、多面的に検証しながら読み解く試み。

内容説明

昭和の戦争を経験した陸軍軍人たちが書き残した書物は数多い。そこには開戦から終戦に至るまでの生々しい経緯、帝国陸軍内の空気、さらには戦後思想への評価など、当事者でしか描きえない貴重な証言の数々が見出される。石原莞爾、瀬島龍三、堀栄三、田中隆吉、遠藤三郎等々の著作を取りあげ、書き手の政治的立場や帝国陸軍内での地位、見識と教養、さらには語り手としての誠実さを見極めながら、第一級の昭和史資料を読み解く試み。

目次

序章 軍人の回想録・日記・自伝を読む
第1章 石原莞爾の『世界最終戦論』を読む
第2章 堀栄三『大本営参謀の情報戦記』を読む
第3章 武藤章『比島から巣鴨へ』を読む
第4章 佐々木到一『ある軍人の自伝』を読む
第5章 田中隆吉『日本軍閥暗闘史』を読む
第6章 河邊虎四郎『市ヶ谷台から市ヶ谷台へ』を読む
第7章 井本熊男『作戦日誌で綴る大東亜戦争』を読む
第8章 遠藤三郎『日中十五年戦争と私』を読む
第9章 磯部浅一「獄中日記」を読む
第10章 瀬島龍三『幾山河』を読む
終章 歴史に残すべき書

著者等紹介

保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年、北海道生まれ。同志社大学文学部卒業。日本近代史、とくに昭和史の実証的研究を志し、歴史の中に埋もれた事件・人物のルポルタージュを心がける。個人誌「昭和史講座」を中心とする一連の昭和史研究で菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

28
著者によると相当な数の帝国軍人が手記や自叙伝を残しているという。ここに取り上げられたものは、それらの中で比較的「良質」なものなんだろうなと思って読んだ。それでも驚くべきは人が「死ぬ」ことへのあまりの淡泊さ。兵士や例えば戦場近くにいる人の顔が見えてこない。もちろん作戦司令部などにいれば当然かも知れないが、前線経験のあるものでも同じ。あと、著者の指摘で知ったが、アジア太平洋戦争の頃の日本の軍人が、一部の例外を除いて文学や哲学などを学んでいなかったということ。人を知らずして戦争をすることが如何に愚かなことか。2018/06/10

CTC

15
7月の筑摩選書新刊。PR誌『ちくま』に連載されたテキストが元という。なるほど、著者の本をある程度読んでおれば、ここには新しい話は殆どない(取材対象全般が物故しているのだから仕方ないが、最近は…)。そしてあとがきに『戦場体験者 沈黙の記録』という、下級戦士の姿を紹介した15年7月同社刊の本と「対をなす」旨記述がある。ならばなぜ本書は選書で、一方は単行本なのか、理解に苦しむ(筑摩書房の商魂にはこれまでも度々辟易して来たけれども)。ま、単冊で行くには内容がないし、ちくま新書でもちくま文庫でもないのは判るんだが。2017/10/02

樋口佳之

13
石原莞爾、瀬島龍三が含まれていたので読んでみましたが、取り上げられている軍人が多すぎる感。本にする時にもっと絞って加筆された方がありがたかった。2017/09/19

蜻蛉切

13
著者の作品では以前に「陸軍良識派の研究」(みたいなタイトルだった筈)を読んだことがある。 本作もその系譜である。 内容的には、ブックガイド的な一冊といってよいかなとの感想。 興味を持てれば、紹介されている軍人の自伝や評伝等々で深めていくのが良いだろう。(この本だけでは完結することはないので) 堀栄三氏の「大本営参謀の情報戦記」などは、文庫でも出ているし、内容も読みやすいのでおススメ。 戦史モノはどうしても海軍に偏りがちだが、陸軍に関するモノも興味深いし、それを知れば視点も変わってくるかもである。2017/07/25

hitotak

10
皆陸軍幼年学校や士官学校に進んだ純粋培養のエリート軍人たち。その中でも優秀な成績を収めた者は参謀部へ配属される。士官学校で優秀な成績を収めるという事は、教科書通りの受け答えと、教官の覚えがめでたいという事。この視野が狭い、陸軍至上主義者達が戦争作戦を立案・遂行していくのだから赤紙で引っ張られた一兵卒たちはたまらない。ここで紹介されるエリート軍人達の回想録には、戦場で死んでいった大勢の兵士たちへの贖罪や自らを咎める感情がびっくりするほど感じられない。あるのは表題にある通り弁明ばかりで情けなくなる。2017/09/10

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