筑摩選書<br> デモのメディア論―社会運動社会のゆくえ

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筑摩選書
デモのメディア論―社会運動社会のゆくえ

  • 伊藤 昌亮【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 筑摩書房(2012/12発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480015624
  • NDC分類 309
  • Cコード C0336

出版社内容情報

アラブの春、ウォール街占拠、反原発デモ……いま世界中で沸騰するデモの深層に何があるのか。ソーシャルメディア時代の新しい社会運動の意味と可能性に迫る。

内容説明

二〇一一年、福島第一原子力発電所の事故以来、日本各地で反原発デモが続いている。社会運動の退潮が言われて久しいにもかかわらずデモは空前の盛り上がりを見せているが、これは日本だけの現象ではない。中東では「アラブの春」、アメリカでは「オキュパイ運動」と世界中で続々と新たなかたちの運動が展開されている。お祭りにも似たこれらのデモは、従来の市民運動とはどこが異なるのか。彼らは何を求め、なぜ集うのか。デモが今日の社会に伝えている真のメッセージとは何か。ソーシャルメディア時代の社会運動の意味とその可能性を徹底的に考える。渾身のデモ論。

目次

第1部 社会運動社会の到来(お祭りデモと日本のプロテスターたち;占拠デモと世界のプロテスターたち;ソーシャルメディア革命の深層)
第2部 社会運動社会の構成(市民運動の原理とその変容;市民運動型デモとお祭りデモ;社会を変える運動・創り出す運動)
第3部 社会運動社会のゆくえ(抗議する運動・関係する運動)

著者等紹介

伊藤昌亮[イトウマサアキ]
1961年生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。外資系IT企業、出版社勤務などを経て、愛知淑徳大学メディアプロデュース学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

16
社会運動再興の時代とも言える現代のデモを冷静に位置づける優れた解説書。旧来の市民運動型デモとお祭り型のデモを対比し、前者は確固たる社会敵をイメージしながら戦う、社会を変えるための運動なのに対して、後者ではそのような確固たる社会像自体がデモを行う人々に抱かれておらず、むしろミクロな地点から新たなる人と人の関係性を表現する、社会を創り出す運動だと位置づける。ソーシャルメディア革命への懐疑や、反原発と嫌韓デモを同じ地平から位置づけ、社会を創り出す運動すら憎悪と排除にも触れやすいことを指摘するなど、バランスがいい2017/07/29

左手爆弾

4
本書は次のように要約できる。日本や世界各地で一斉に祝祭デモや占領デモが起きている。日本でのデモを分類するならば、①市民運動型(60代以上中心)、②サウンドデモ型(ロスジェネ中心)、③ピースウォーク型(若い主婦中心)の3種類である。このうち、①と②について考察する。①は確かな形の社会を想定しているが、新たに登場した②は不確かな社会の中で新たな社会を構築しようとしている。だから②のデモは主体・敵手・係争要件を欠いて、共同体を作るための宗教的祝祭の形になる。これをいかにして全体社会の構築に繋げるかは今後の課題。2014/02/12

ふじ

3
デモについて、正直、騒がしい、耳障りだ、などとも思っていたのだが、デモが起きる背景について、またデモの将来的に期待される役割についても考えさせられ、理解が深まったように思う。何かを変えたいから、何かに対して不満だから声を上げるのであるが、その「何か」が必ずしもわかった上での声ではないのであり、それをデモの運動の中で見つけ出そうとしているのでは、という論考が興味深かった。また、社会の繋がりやアイデンティティを運動の中で獲得しようとしているのでは、とのことも考えさせられた。再読したい。2015/11/23

壱萬弐仟縁

3
あれだけの脱原発デモがあっても、なぜ、日本では選挙を棄権して低投票率にして大政党を復活させてしまうのか。非常に解せない昨年末の民主主義が死んだ衆院選を想起した。ツイッターはつぶやきだが、つぶやきの連鎖が大きな拡声器と増幅していき、権力者も無視できない大きなうなり、民主主義の波が理想だろうか。フェイスブックで顔や実名が出ている現代において、連帯する意味は社会の一員であることの確認をしたいのだろう。格差是正デモなら、今後はスタグフレーション反対とか増税反対とか掛け声はどんなものか。真の市民社会を創るヒントに。2013/01/19

さえきかずひこ

1
筆者が物事の整理をするのが得意というのはよく分かった。しかし、とりあえずこなした感が溢れている。特に第4章がひどい。読んでいて怒りがこみ上げてきた。第7章の総括が悪くないだけに、もったいない感が否めない。もっと濃縮して良いものが書けた気がする。2016/02/21

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