感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
8
歯ごたえ抜群の沖縄戦後史の検討。沖縄に内在化してきた「保革」分断の背景に迫る内容は、何度も噛み砕く必要があると思う。ジュンク堂書店主催のトークイベントも視聴し、あらためて本書が提起している問題の大きさを確認。特に印象に残ったのは「島ぐるみ」闘争と「復帰闘争」の違いを鮮明に捉えることの重要性。そして「復帰闘争」の内実の複雑さを理解する(例えば屋良主席の再評価)ことが、現在の翁長=玉城県政の正確な理解と評価につながる点など。米統治の巧みさと、それにあくまでも従属し続ける日本政府の姿を心に刻みたい。2023/09/29
2
面白い。沖縄的と思っているものの解体の話。変容の根底には、一貫して米の基地機能維持という目的があり、それが押し付け→懐柔→「音もなく作動」と、形を変えて今も続いている。その点、米国は冷酷な一面を持つ。その受容と拒絶の間で苦悩するのが、多様化した沖縄社会である。本書は、歴史を丁寧に語りつつ、要所で研究結果が提示され、一段上の視座に立つことができ、非常に面白い。近代化論の話が、直前に読んだバブル文化論にそっくりで、結局のところ日本の戦後はアメリカの受容か、となったりした。2024/03/19
天茶
2
読みかけ56p
健康平和研究所
1
アメリカは統治のためにマイホーム主義を浸透させた。労働組合の指導者をアメリカで学ばせて、統治の範囲内で活動するように仕向けた2024/02/04
Y_Kuroyanagi
0
20231128ー202312302023/12/30