内容説明
思想の最前線はどこにあるのか。今日の社会システムが強いる課題をそれぞれの固有の場で格闘する9名の思想家に肉薄し、その文学思想的な方法と形を通して、思想のおかれた現代的状況を明らかにする長篇評論。
目次
山口昌男論―媒介者と「構造」
栗本慎一郎論―過剰と蕩尽の思想
三浦雅士論―批評の編集者
笠井潔論―観念批判と集合観念
柄谷行人論―知的論理としての〈外部〉
竹田青嗣論―現象学とエロス論
芹沢俊介論―家族のエロスの不幸と不安
村瀬学論―「子ども」論と宇宙論
北川透論―《演戯》と《侵犯》