内容説明
今日で189298字。まだまだ終わらない…。琵琶湖のほとりで翻訳漬けの日々。さらに執筆、合間に掃除、料理、義父母の介護、出版イベント、草刈り、双子の送迎、愛犬と散歩、読書、ネットショッピングなどなどあっという間の1年間の記録。大人気連載企画「原田とエイミー」の続編も収録。
目次
2023年1月
2023年2月
2023年3月
2023年4月
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2023年6月
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2023年12月
原田とエイミー 五年後 京都
著者等紹介
村井理子[ムライリコ]
翻訳家、エッセイスト。1970年静岡県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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読書という航海の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
129
ぶ厚い小説なのね・・えっ、そうだったのかぁ・・村井さんの一年間の日記。読まれても大丈夫な日記だった(笑)終えたと思っていた兄が、イマイチ終えていない。そうだろうなぁ・・妙に納得しちゃう私。3月末の『原田とエイミー』ときどき挟まってるのを楽しみに追ってた。もっと読みたいと思うのはわがままか?夫の両親、自分の仕事に通院、高校生双子息子、愛犬・ハリー、夫・・村井さんの日常生活のスナップ写真が好い。「俺ならできる」は凄すぎる。そう言って自らを奮い立たせてるんだろうなと思いつつ。2024/06/28
どんぐり
97
「翻訳作業は、できれば毎日やったほうがいい。一行でもいいから、毎日書いたほうがいい」という翻訳家が2023年に記した1年間の日記。一日が翻訳作業で明け暮れる日常をみせてくれる。そのなかで村井家の双子の息子、愛犬ハリー、認知症の義母と義父の見守り、兄と実家の後始末、居酒屋で出会った「原田とエイミー」のエピソードなどが顔を出す。翻訳進行中だった『未解決殺人クラブ』は出版され、いくつかの出来事は、いつか本となって出ていくのだろう。2024/08/01
ネギっ子gen
78
【翻訳って聞くとかっこいいイメージがあるのかもしれないけど、実際は泥臭い仕事。翻訳とは、まさに重労働なのだ。いつまで出来るやら……】翻訳漬けの日々を綴った日記。日常生活のスナップ写真も。時折(最終頁にも)掲載されたガチ恋話『原田とエイミー』は、連続日記小説として愉しんだ。軽妙な味わい。著者は、<メンタルが落ちたからといって仕事が出来ないわけじゃないので、こういうときは、とりあえずデスクに向かっておくのが正解。こういう、追いつめられた状況で書くほうが、わたしの場合は良い文章が書ける(ような気がする)>と。⇒2024/07/23
キムチ
70
読み始めた時期が折悪しく立て続けにバタ用事…山から帰宅してほぼ一気読み…こんな分厚いのに。村井さん、お初の方。子供年齢からしたら私より4半世紀若い!心身ともに人生の色は別としても湧き出るバイタリティは絕頂🌋…その時点での本人は地獄を彷徨うさすらい人の心境だけど。最近山行で最も足を運ぶ湖西線エリアと来て私も気分良く伴走読み♫義父義母の老境ケア、思春期双子との関わりが太い線、囲むように「稼ぐ本職の疾風怒濤」がきら星に。温度を変え描き下ろし掌編が挟まれる。個人的に日記文学は好まない。なぜならペンを持つ本人2024/09/30
pohcho
61
村井さんの2023年の1年間の日記。翻訳してエッセイ書いて出版イベントやトークショーに参加。双子の高校生男子の母で、義両親の介護もされていて愛犬のお世話も。合間に読書にドラマにネットショッピング。ご自身の通院もあり、ちょっと忙しすぎて心配になるが、他人の日記を読むのは好きなので面白く読んだ(スナップ写真も楽しい)「兄の終い」の後日譚がチラチラ出てきて興味深い。お仕事の関係でシリアルキラーの話が多いけどジョンベネ事件の話をもっと詳しく知りたかったかも。最後の息子さんのコンビニバイト事件はあたたかい気持ちに。2024/07/22