出版社内容情報
美貌の神父の正体は、天使か、悪魔か。?だ――。その光景を前にして、薬師・空洞淵霧瑚(うろぶち・きりこ)は目を疑った。想い人であり、破鬼の巫女でもある御巫綺翠(みかなぎ・きすい)が、見知らぬ男と二人きりで買い物をしている。しかも、空洞淵にも見せない笑顔を浮かべて。共に世界を救い、愛を誓った綺翠が、まさか……。だが、謎の男との出会いは、新たな事件の始まりでもあった。曰く「天使」が現れた、と。現役薬剤師が描く異界×和風ファンタジー!
内容説明
美貌の神父の正体は、天使か、悪魔か。嘘だ―。その光景を前にして、薬師・空洞淵霧瑚は目を疑った。想い人であり、破鬼の巫女でもある御巫綺翠が、見知らぬ男と二人きりで買い物をしている。しかも、空洞淵にも見せない笑顔を浮かべて。共に世界を救い、愛を誓った綺翠が、まさか…。だが、謎の男との出会いは、新たな事件の始まりでもあった。曰く「天使」が現れた、と。現役薬剤師が描く異界×和風ファンタジー!
著者等紹介
紺野天龍[コンノテンリュウ]
1985(昭和60)年、東京生れ。2018(平成30)年、電撃小説大賞応募作「ウィアドの戦術師」を改稿・改題した『ゼロの戦術師』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さっちゃん
41
街で買い物をする綺翠を見かけた空洞淵だが、綺翠の傍らには親密そうな男がいて動揺する。そんなある日、教会に併設されている孤児院で「エンジェルさん」というコックリさんに似た遊びが流行り、パニックになる子がいるという。祓魔師・朱雀院の案内で教会を訪れた空洞淵を出迎えたのは、シスターと猊下と呼ばれる神父。瓜二つの二人だか、猊下は綺翠と連れ立っていた男だった…。/シリーズの中では小粒な印象。薬師としての知識で謎を解いたりするわけでもないので、シリーズファンとしては少々物足りなかった。でも二人がラブラブで何より。2025/04/08
らび
27
天使と悪魔とはよく聞く。善と悪の対比なのだと思っていたが、悪魔とは堕天使(天使が意思と持ち落ちていく)ああ、なんかスーと入るな。キリスト教の教義などほぼ縁がないため中々に意義深かった。自らの意思など置き去りにされ崇め祀られ捨てられる、なんと勝ってで愚かなこと、天使の仮面をかぶった人間が一番恐ろしくもありだから人間がより人なのかな?ルシフェルがその身を挺して救った天が普通の子から普通の人に育つことが一番の供養。キリスト教では供養とは言わないか・・。2024/12/10
よっち
23
想い人で破鬼の巫女の綺翠が、見知らぬ男と二人きりで買い物をしている衝撃的な光景。その謎の男との出会いが新たな事件の始まりとなる第9弾。教会の朱雀院から依頼されたパニックを抑える薬。そのきっかけとなったエンジェルさんと未来を予知する女の子・天の存在。そしてシスターの双子の兄で猊下と呼ばれる非の打ち所のない神父ルシフェル。そこで起きた事件と疑惑が生まれてゆく中、浮かび上がる容疑者と事件の結末がありましたけど、隠された真相を見抜く霧湖の洞察力が光りましたね。その密かな悲しみに寄り添う綺翠の存在も効いていました。2024/11/27
Yumi
15
《図書館本》早く結婚すればいいのに!空洞淵奥手すぎてイラッとする🤣🤣 漢方って奥が深いなぁ🤔2025/04/16
にぃと
11
刊行ペースがはやいの助かる。今回のテーマは天使で、和風ファンタジーの本作においては西洋っぽいというだけで珍しいような。相変わらず読みやすく、恋愛模様や漢方知識だけでなくミステリっぽい展開もあり面白かった。一方で物語の裏にあるであろう陰謀についてはほとんど触れられずますます謎が深まるばかり、なのでこれからの展開と次巻にも期待したい。2025/01/01