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内容説明
思想は時代を超える。コム・デ・ギャルソン、小林秀雄、中上健次、ビートたけし、「E.T.」―。文学、ファッション、TV番組、あらゆる文化を語った画期的論考が待望の復刊。
目次
1(政治なんてものはない―埴谷雄高への返信;重層的な非決定へ―埴谷雄高の「苦言」への批判 ほか)
2(大衆文化現考;映像から意味が解体するとき ほか)
3(小林秀雄について;江藤淳についてのメモ ほか)
4(『赤光』論;“反逆”は内向する―田川建三著『イエスという男』を読む ほか)
5(元祖モラトリアム人間;佃ことばの喧嘩は職業になりうるか ほか)
著者等紹介
吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年、東京生まれ。東京工業大学卒。詩人、思想家、文芸評論家。日本の戦後思想に大きな影響を与えた。二女は作家よしもとばなな。2012年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜雨直樹
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この本はとにかく特異な本だ。まず、形が特異だ。相当分厚いと言うことがある。縦・横幅は普通の単行本のサイズなのだが。どでかいのだ。縦幅が短いと思ったのだが、普通だ。そして、真っ白い表、裏表紙とシンプル過ぎていて、表側に「定価=2200円」と言う文字が。題名と何か関係があるのか。それから、また内容が異様である。序盤は埴谷雄高へ、訴えたい旨を手紙形式でこんこんと説いている。ただ、吉本氏の埴谷への訴え方、その姿勢の良さが、文章に現れていて、読んでいてとても厚い。それはけれんみのない崇高なものだ。<続>2019/11/03