出版社内容情報
紙野君がお客様に本を薦めるとき、何かが起こる──名著と絶品カフェごはんを味わいながら謎解きが堪能できる大人気ミステリー!
内容説明
「この本、買っていただけませんか?」「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も、…すべてのヒントと答えは本のなかにある!?日常ミステリー第2弾!大切な一歩を踏み出す誰かを応援する、スウィート&ビターな4つのミステリー!
著者等紹介
里見蘭[サトミラン]
1969年東京生まれ。早稲田大学卒。2004年『獣のごとくひそやかに』で小説家デビュー。2008年『彼女の知らない彼女』で第二十回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。漫画原作も手掛けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
99
面白かったです。悩める客と本が結ぶミステリーでした。事件のヒントが紹介される本の中に秘められているので、ブックガイドとしてもミステリーとしても読める美味しい作品だと思います。出てくる料理も美味しそうでした。2018/01/09
ベイマックス
98
4作の短編集。主要登場人物は同じ、カフェのオーナーのすみれと併設する古書店主の紙野君。カフェのお客が相談事を持ち込み、話を聞いた紙野君がヒントになる本を薦める。あくまでもヒントなので、読んだ主人公のすみれは相談事回答までは導けない。でも、客の相談者は解決案を手にしている。なんだか、スッキリしない謎解き感でした。2021/05/20
ぶんこ
73
今回も「紙野君がお客様に本を薦めるとき何かが起こる」。個々の出来事よりも、それによって直ぐさま的確な本を選べる紙野君に脱帽。元の職場での同僚だった堺君の話が一番面白かったです。絵が苦手なので、興味津々。絵を描く時、見ている物を「言葉」でとらえて頭に描いている・・それを言葉から解放させると上手に描ける?トライしてみたくなりました。辻征夫さんの詩集も読んでみたくなりました。1巻でも杉崎恒夫さんの「パン屋のパンセ」を読みたくなって、里見さんの選ぶ詩人への興味が尽きません。次はどなたを紹介していただけるのかな。2017/06/24
yanae
72
すみれ屋の二作目。前作もよかったけど今作も期待を裏切らず♥️作中に出てくる作品が素敵かつバラエティー豊か。まさか絵の描き方の本が出てくるとは!詩の本も素敵で読んでみたくなりました。物語はお店の店員が1人増えます。が、すみれと紙野くんのじゃまをするでもなく、適度な距離感がいい。まだまだ続きを読みたい作品です!里見さんお願いします♥️ 2018/03/30
りえこ
62
続編も楽しめました。でも、流石に同じ本を3冊用意してるブックカフェはないと思うけど。食べ物も美味しそうで、通いたいです。こういうブックカフェがたくさんあると良いのに。2017/05/12
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- 和書
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