内容説明
「信濃の獅子」と称された真田信之。家康が最も恐れた一族に生まれ、十代にして頭角を現すと戦国の乱世を生き抜き、徳川の治世まで九十三年の天寿を全うした―。祖父や父、弟・幸村の名前に隠れているものの、まぎれもなく日本史有数の名君かつ名将であり、「最も過小評価された戦国武将」信之の生涯を追う!
目次
第1章 若き名将―父・昌幸と信幸
第2章 合戦の日々―徳川氏と信幸
第3章 犬伏の別れ―上杉征伐と関ヶ原の戦い
第4章 大坂の陣―信幸から信之へ
第5章 真田家・松代藩―信之の晩年
第6章 付録・真田氏の源流―幸隆の時代
著者等紹介
相川司[アイカワツカサ]
1951年、東京都生まれ。歴史、ミステリ評論家。日本推理作家協会員。早稲田大学政治経済学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maito/まいと
13
大河ドラマを機に再読。やはり信之の名将を判断するには資料が少なすぎるなあ。まあ、家康が信頼したのだから間違いはないのだろうけど・・・この方も「真田太平記」読んだ方が、人柄や優秀さが推し量れてしまうから、小説パワー恐るべし(苦笑)2017/09/20
ざちょう
13
毎週の娯楽として定着してきた「真田丸」。歴史に疎い私でも、飽きずに楽しませていただいてるわけですが、続きの展開が気になっていた折に、たまたま本書を見つけた次第です。本書は戦国時代における真田家の足跡を、信之に重きを置きながら綴られたノンフィクション。見慣れない言葉は調べながら読んでたので、少々時間は掛かったものの、登場人物は大河ドラマの俳優陣が思い浮かんだので、案外楽しく読了。高校生で勉強していた頃より、今の方が断然意欲的に歴史に触れてますね(笑)名残惜しいので、もう少し歴史を楽しんでいたいところ。2016/03/21
maito/まいと
10
弟・幸村の陰に隠れがちだが、この方が名将だったからこそ、真田は徳川に信頼され生き残った、と言われている。が、実は知られていないし良く知らない、信之の名将ぶり(苦笑)そこで手に取ったのが本書。信之の生涯を細かく調べているが,結局のところ優れた人なんだろう、とは思うけど、そのレベル感はわからずしまい。。。やはり活躍期間が短すぎるのと、単独での実績が少ないのがネックだなあ。2015/12/22
カキ@persicape
7
うーん詰め込みすぎかなぁ。父昌幸の活躍は真田家を語るには必須だと思うけど、このページの薄さならもっと信之メインで良かったんじゃ?主要合戦は知ってる前提で語ってくれた方がスムーズ?あとやたら俗説だから信じないようにっぽく紹介されてるけど、後世まで残った口伝は人物評価とか時代の流れも反映されるから決して軽んじるものじゃないかと。でもずっと知りたかった小野のお通の文通の概要が分かった‼︎移された松代の名所紹介しつつ弱音吐いてる、なにこれ素敵。やっぱり信之知りたいなら松代で史料を買うしかないかな、足りん。2015/11/25
鐵太郎
6
大河「真田丸」が始まる前に買ったもの。最近のこういうドラマなどの流れで出たものは、ブームに便乗しようという浅薄なものの中に、緻密できちんと一次史料を追ったものが出てきて嬉しい。この本もそんな一冊。知られざる、と言いきっていいかどうかはわからないけれど、真田信繁/幸村の兄であり明治まで残る真田家の支配する藩の祖であった真田信之の生涯がこういう形で読みやすい本で読めるのはいいことですね。こんな名君もいた、と。とはいえ読んでいて、まれパパ(大泉洋)の顔がちらついて困った。(笑)2016/03/17
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