内容説明
スポーツの現場では、想定外の事態がしばしば発生する。「中東の笛」や「WBC誤審問題」など審判の質が取り沙汰されたり、ルールが複雑すぎたり、知らないうちに変わっていたりで、涙する者、笑う者、悲喜こもごものドラマが生まれている。その昔、「俺がルールブックだ!」と言ったプロ野球の審判がいたが、観る側からすると「今のは何だ?」「なぜあれがセーフ?」と首を傾げたくなるシーンも多い。闘いのウラに潜む秘密と謎をズバリ解明。
目次
第1章 ぎりぎりセーフ ルールの盲点(イエローカードの効果的な利用法(サッカー)
インチキしてもバレなければOK?(マラソン)
世界記録を生み出す立役者(マラソン) ほか)
第2章 誰も知らないルール改正の裏(球団の首を絞めるポスティング制度(野球)
ルール改正を牛耳る特権者たち(サッカー/ゴルフ)
イングランドがW杯参加を拒み続けたワケ(サッカー) ほか)
第3章 なぜ?なに?不思議なルール(フライング・スタート判定の怪(陸上)
トラック競技はなぜ左回りなのか(陸上)
100メートル走者がハードルでも通用する理由(陸上) ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きぬりん
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スポーツのルールや制度をめぐる小ネタ集。ルールの盲点・ルール改正の裏・不思議なルールの3部構成だが、必ずしもこのカテゴリーに当てはまらない話も多数。バスケのゴールテンディング、ショットクロック、ゴール下ペイントゾーンの拡大という3つのルール改正を一人で生み出した巨人ジョージ・マイカンの話や、テニスのネットの高さの改正事情、かつての陸上競技のハンデ戦(もちろん賭けが絡む)や、女子では短距離女王がハードルでも活躍するのに対して男子ではそうでない原因として、女子のハードルの低さを示唆している点などが面白い。2024/09/29
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