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だいわ文庫
政商―昭和闇の支配者〈2巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 313p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784479300236
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0195

内容説明

田中角栄の“刎頚の友”であり「昭和の政商」と呼ばれた小佐野賢治。極貧の育ちから徹底した拝金主義者となり、一代で国際興業グループを築く。横井英樹、児玉誉士夫ら大物フィクサーと三つ巴の乗っ取り劇を多数繰り広げ、その個人資産は前例のない巨額に。「ロッキード事件」で撃沈されるも、最後は帝国ホテル会長就任の悲願を達成した。政治家を食いつくした男のあくなき成功欲と支配欲。

目次

第1章 カネ儲けの嗅覚(「戸のない家」に育った餓鬼大将;「甲斐の山猿で終わらんぞ」 ほか)
第2章 賄賂で築いた人脈(“強盗慶太”との運命的な出会い;「小佐野君、これからは土地と株と宝石を買え」 ほか)
第3章 暗躍する乗っ取り屋たち(「日本からフォードを叩き出してやる!」;三和銀行のバックアップでハワイに乗りこむ ほか)
第4章 小佐野王国の誕生(「経営に参加して新風を吹きこんでいただけませんか」;堤康次郎との山梨交通紛争勃発 ほか)
第5章 「ロッキード事件」と最後の野望(“刎頚の友”の総裁選に使ったカネ;「田中総理大臣は、おれがつくったんだ」 ほか)

著者等紹介

大下英治[オオシタエイジ]
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。週刊文春記者をへて、作家として政財官界から芸能、犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

13
小佐野賢治の一代記。利にあざとく、兆単位の資産を残した錬金術師。土地の買い占め、企業乗っ取り、僻地開発など、後のバブルは彼や同時代の政商や銀行の模倣したと言えなくもない。表の人間が裏家業に精を出し、アウトローが実業に手を延ばしていく時代と感じる。2012/04/21

α0350α

8
政商!一巻でも少し登場してた人ですね。この人も動かす金が大き過ぎてすごいとしか言えないですね。田中角栄、児玉誉士夫との関係が興味深いですね。2017/10/17

KJ

4
小佐野賢治を描く事で昭和史の政財闇を検証する。金儲けは慈善事業ではない。戦争は儲ける絶好の機会。時代の要求に自身の欲望を重ね合わせ邁進する。本能剥き出しの姿に人間の業の深さや賢さや逞しさが見える。政治家はなるより使う。巨額の資金を注ぎ田中総理は自分が作ったとまで言い切る。高給取り程見合うだけ働け。現場を離れては物が見えない。使える人間か否かを見分ける天才。競争者がいるから事業に乗り出すとは天性の勝負師。金しか信じないと言いながら下の者を大事にする。悪人だとしても思い切り人生を生き抜いた人間の生き様を見た。2022/02/25

光太郎

2
1巻目の児玉誉士夫より、この小佐野賢治の方が面白かった2019/09/19

Shoichi Kambe

1
*右翼の大物で日本のモーターボートレース界の首領でもあった笹川良一は、常々息子の笹川堯に言っていた。「田中も、児玉も、小佐野もいずれ金でつまずくぞ」。 *田辺「小佐野君、これからの時代は、現金を持っていてもなんにもならない。いいか、これからは土地と株と宝石を買え」 *小佐野はたくさんのいわゆる“ヤメ検”を「国際興業」雇入ている。 *小佐野賢治。乗っ取り、買収。山梨交通、ハワイシェラトンホテル、富士屋ホテル、花巻温泉、 *ロッキード事件。コーチャン社長→児玉誉士夫5億円?→小佐野賢治、田中角栄2022/02/10

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