内容説明
「5つの質問」を軸に利益の本質に迫る。「マネジメントにおける利益」と「会計における利益」はどう違うのか。
目次
1 「利益」とは何か
2 われわれのミッションは何か
3 われわれの顧客は誰か 顧客にとっての価値は何か
4 われわれにとっての成果は何か
5 道具としての「利益」を使いこなす
6 「利益」をマネジメントするということ
7 われわれの計画は何か
著者等紹介
上田惇生[ウエダアツオ]
ものつくり大学名誉教授。1938年生まれ。64年慶應義塾大学経済学部卒。経団連会長秘書、国際経済部次長、広報部長、ものつくり大学教授を経て、現職。ドラッカー学会代表を経て、学術顧問
佐藤等[サトウヒトシ]
佐藤等公認会計士事務所所長、ドラッカー学会監事。1961年函館生まれ。1984年小樽商科大学商学部商業学科卒業、2002年同大学大学院商学研究科修士課程修了。1990年公認会計士試験合格後に開業し、現在に至る。主催する(有)ナレッジプラザの研究会として「読書会」を北海道と東京で開催中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
22
企業の利益とは、事業を継続し発展させていくために使う資源。明日さらに優れた事業を行なうためのコストそれが利益。利益がないと、コストを賄うことも、リスクに備えることもできない。社会が必要とする財・サービスを提供できず、人を雇用することもできない。利益を上げることが企業にとっての第一の社会的責任。企業のミッションは文章の美しさではない、正しい行動をもたらすことが大切。経営者とはやる事を決めるのではなくやらないことを決める。価値観の中で他社と比較してやる事を決めるのは簡単。やらない事を決めて実践するのがプロ経営2015/07/24
C-biscuit
8
会社の本棚に置いてあったので、読んでみる。基本的にドラッカーは難しく感じており、「もしドラ」が正直限界wのような感じでいた。その中この本は実践するドラッカーとあるくらいで、実践できる要素が多く盛り込まれていた。うまく活用できれば、成果にもなるうえ、ドラッカーを理解していけるのではないかと感じる内容である。シリーズで他にもあるようなので読んでみたいが、残念ながら会社には置いていないようである。ここからは、まさに自己投資になるが、行動しやすい内容になっているので、揃えたい。そこはさすが、ドラッカーであるw。2015/09/18
まる@珈琲読書
6
★★★★★ ■感想:春から新しい事業を担当するにあたり、頭の中にフォーマットをインプット。本書を読んで重要なことをシンプルに確認出来たのでまずは重要事項の穴埋めから取り組もう。 ■学び:利益とは目的ではなく条件。ミッションは何か?顧客は誰か?顧客にとっての価値は何か?成果は何か?計画は何か?顧客価値を計画に組み込む→顧客から学ぶ。顧客の声に耳を傾ける。顧客が価値ありと考えるものを客観的事実として受け入れる。自己評価や意志決定の局面に反映させる。 ■行動:まずは顧客訪問。2025/03/30
ケイ
4
会社は社会にとって必要なことをやっていく。製品やサービスを提供することで得られる利益は未来への投資へ使っていくことで繁栄できる。会社で働いてくれている社員さんの強みを伸ばすために再投資をしていくことが一番大切。株主さんへ優先的に還元する前に未来への投資をしてから株主さんへ価値の向上で還元していく。職場は明るく楽しくなるように投資してこそ伸びるってかんじかな2015/07/27
O. M.
1
日本のドラッカー研究者による解説書。「実践する・・・」シリーズいくつか読みましたが、「利益」については結構誤解している人も多いと思われ、個人的にはシリーズ中で最も有益な一冊でした。後半の計画立てかたの具体例なども、大変参考になりました。2022/01/30