内容説明
古来より独自の思想で造られた重厚な土木遺産や、日本の近代化の過程でヨーロッパから伝播した技術がその土地の風土や文化と融合し、独自の魅力を醸し出す土木遺産。そこには、先人たちの知恵と工夫が織り成す技術と歴史が込められ、いまもなお、私たちの生活を支えて続けている。本書はヨーロッパ、アジアの土木遺産に続き、より身近な日本の土木遺産とのふれあいから、知的好奇心を満たしてくれるガイドブックでもある。
目次
1 北海道・東北・関東(北防波堤ドーム―北海道稚内市(一九三六年完成)稚内港のシンボル
大湊第一水源地堰堤―青森県むつ市(一九〇九年完成)軍事施設から水源地公園へ ほか)
2 北陸・中部・近畿(信濃川大河津分水路―新潟県燕市/長岡市(一九二四年完成)日本有数の米どころを支える
兼六園―石川県金沢市(一六七六年建設開始)美に隠された先端技術 ほか)
3 中国・四国(錦帯橋―山口県岩国市(一六七三年完成)天下に誇る名橋
男木島灯台―香川県高松市(一八九五年完成)無垢の石造りの灯台 ほか)
4 九州 (関門鉄道トンネル―山口県下関市~福岡県北九州市(一九四二年完成)世界初の海底トンネル
柳川―福岡県柳川市(一六〇一年建設開始)水に浮かぶ町 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Ray
3
[図書館]メインでとりあげられているもののうち、行った事があるのは箱根登山鉄道、琵琶湖疎水、錦帯橋、関門鉄道トンネル、長崎眼鏡橋のみ・・日本も広いなぁ。青森の大湊第一水源地堰堤に行ってみたくなった。2012/04/06
takao
1
ふむ2025/06/07
酔って候う
0
県立図書館の書架にあったので借りてみた。工学が今程発達する前の方が良いデザインが多いというのは皮肉。経済合理性ばかりでは、愛着を持てる国土は出来ないのでは?本書を読んで、改めて白水ダムに行きたくなった。大人の修学旅行があったら良いのに。今や当たり前となっている治水の奥深さよ。何時までも無事と思うな構造物。ダムの浚渫や鉄橋の塗装、コンクリートの防水処理等の維持管理を軽んじるとひどい目に遭う。良いものを永く使うにはコストもかかる。2016/07/15
MR直毛
0
第四課題に白水ダムのデザインを用いたくて読んだ。建築とは異なる土木の壮大さ、シンボル性に惹かれる。規模の大きい土木と建築の結びつき関係性について考察することは、都市と建築(個人)のInbetweenを考えることにはつながらないのだろうか?それとも、ここまで大規模な土木についてのデザインについて考えることは時代にそぐわないことで、これからはより小さいストラクチャーを考えていくべきなのだろうか?2015/01/29
Kiyoshi Ohshima
0
ダム、橋、トンネルなど、やはり治水は為政者の最重要課題。また金沢の兼六園や柳川の堀割など、いざというときのための役割をあわせもつ軍事的によく考えられたものも多いなあと。2014/10/14




