出版社内容情報
世の中はより便利になっているのにストレスで悩む人が減らないのはなぜ?
技術の進歩により人々の暮らしは良くなっているはずなのに、心の問題に苦しむ人は減りません。
むしろ、変化のはやさ、先行きの見えなさ、正解の見つけづらさなど、現代社会ならではの疲れやすさが増しているとも考えられます。情報過多やスピード重視の流れの中で脳と心は激しい負担を強いられ疲れは増すばかりという悪循環も生じています。
本書は認知行動療法の専門家である著者が、認知行動療法のエッセンスを用い、脳と心に負担の大きい認知(ものの見方)に気づく方法、柔軟な見方を持つための練習方法、問題解決法、正解が見つからない問題への向き合い方を紹介します。
不確実性への耐性、ぽじれん、RIBEYE、ACTなど認知行動療法に基づいた実践的なメソッドも学べます。
・脳と心が疲れている
・ネガティブなことばかり考えてしまう
・不安や心配事で生活に支障を来している
・ショックなことがあるといつまでも引きずってしまう
・傷つきやすい
・ストレスを感じてつらい
・よくない生活習慣が改善できない
・認知行動療法を生かして心を健やかに保つ方法を知りたい
・認知行動療法について学んでいる
このような方におすすめします。
移ろいが激しく、先行きが不透明、正解がない現代社会だからこそ、悪循環に気づいてそれを断ち、好循環を作って柔軟にしなやかに世の中を渡っていきましょう。
易しく、気軽に読める内容でありながら、認知行動療法の基礎的な考え方が身につき、一歩踏み込んだ問題解決法も学ぶことができる一冊。
内容説明
不確実性不耐性を解消して、脳と心が疲れきる悪循環を断ち切り、自分を肯定できるようになるための問題解決法と思考レッスン。
目次
第1章 脳と心が疲れていませんか(心のゆとりを持てる思考法を身につけよう;現代社会は疲れやすい;不確実性…先が読めないストレス;意識して心を守ろう)
第2章 注意すべき心の病気(注意すべき心の病気;注意したい依存;疲れやすい思考ルートに陥っていないか)
第3章 幸せになりにくい思考ルート(思考にはくせがある;認知の偏りに気づくには?;心の疲れを増幅してしまう考え方のくせ)
第4章 思考を柔軟に(認知行動療法をベースにしたバランス思考;今日からできる心の生活習慣改善;ポジティブ思考を練習しよう;柔軟な思考をさらに磨くレッスン)
第5章 問題と向き合う力(RIBEYEを身につけよう;ACT 受け入れるという試み;悪循環を断って、好循環につなげ、しなやかに生きる)
著者等紹介
清水栄司[シミズエイジ]
千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教授。千葉大学大学院医学研究院認知行動生理学教授、医学部附属病院認知行動療法センター長、子どものこころの発達教育研究センター長。精神科医。1965年山梨県生まれ。1990年千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院精神神経科、プリンストン大学留学等を経て、現職。専門は認知行動療法。精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、公認心理師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。