感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
9
フランス語とドイツ語のいくつかの文法項目をピックアップして、その語形と用法を比較。名詞や各種代名詞の項は、形態的比較が中心で、はっきりいってあまりおもしろくない。後半の時制、態、法の記述はそれなり。接続法の用法の違いは多少参考になった。フランス語とドイツ語を勉強していて、両言語の歴史言語学にも興味がある人にはためになるかもしれないが、ただそこまで専門的でもないのでわざわざ探してきてまで読む必要もないかなと思う。この人の本はみんなそんな感じ。2013/08/05
ソラヲ
4
ロマンス諸語の専門家によるフランス語とドイツ語の比較文法書。フランス語を学習するにあたって、既習の言語と比較してやったほうが面白いと思って読んでみたのだが、両言語を学習している人だったら気付くであろう共通点・相違点が文法事項ごとにまとまっていて、特に名詞の性の対応関係は学習を深めるうえで役に立った。しばしばラテン語を参照するので同言語の知識があると更に理解が深まる。それにしてもロマンス諸語を地盤とする人の視点から見たドイツ語像は新鮮だった。ドイツ語の専門家による『独仏比較文法』なる一冊の登場が期待される。2015/09/25