出版社内容情報
判例を素材として論点ごとの課題を整理し、裁判実務の現状を明示するとともに実務において主張に織り込むべき内容に指針を与え解説判例を素材として論点ごとの課題を整理し、裁判実務の現状を明示するとともに、実務において主張に織り込むべき内容に指針を与え、解説。網羅的な学説の紹介、自説の展開を避け、学術的記述を抑え、裁判官の視点から実務に即して解説する。
○権利の濫用について判断された訴訟をベースに、系統的に整理した項目と設例を作成し、そこにあらわれる重要論点について、現在の判例法理、学説の議論状況を客観的に明示する
○判例から想を得て作成された設例について、BasicInformation 、設例に対する回答、解説の順で解説し、法律実務家として知っておくべき実体法上、訴訟法上の問題点を明示することにより、完結的に法的情報を得ることができる
○さらに、参考文献により深堀りすることも可能
○当該分野に精通する現職の裁判官が、現在の裁判実務の実際について、相場観を含めて運用レベルの問題まで解説する。
第1 民法(財産法)と権利の濫用
1 借地権の対抗力
2 建物賃貸借の対抗力
3 隣家の日照・通風を妨害する建物建築と不法行為
4 景観利益の侵害による不法行為
5 継続的契約の解約
6 消滅時効の援用
第2 民法(家族法)と権利の濫用
1 内縁の夫の相続人による、内縁の妻に対する明渡請求
2 子の監護費用の分担の求め
3 親子関係不存在の主張
4 遺留分減殺請求権の行使
第3 会社法、労働法と権利の濫用
1 法人格の主張
2 株主代表訴訟の提起
3 使用者による労働者の懲戒
4 企業の人事権の行使
5 解 雇
第4 民事手続と権利の濫用
1 訴えの提起
2 訴訟上の相殺の抗弁
3 請求異議事由としての権利濫用
4 取立権による債務者の生命保険契約の解約
加藤新太郎[カトウシンタロウ]
著・文・その他
小林康彦[コバヤシヤスヒコ]
著・文・その他
内容説明
裁判官の視点で、弁護士の適切かつスピーディーな訴訟活動をナビゲート!訴訟遂行上の問題発見のための必読書!
目次
第1 民法(財産法)と権利の濫用(借地権の対抗力;建物賃貸借の対抗力 ほか)
第2 民法(家族法)と権利の濫用(内縁の夫の相続人による、内縁の妻に対する明渡請求;子の監護費用の分担の求め ほか)
第3 会社法・労働法と権利の濫用(法人格の主張;株主代表訴訟の提起 ほか)
第4 民事手続と権利の濫用(訴えの提起;訴訟上の相殺の抗弁 ほか)