出版社内容情報
最大規模の町家・「杉本家住宅」の魅力を、豊富な写真と共に紹介。京都の町家がどのようなものかを知るのに最適な一冊です。〈京都市内に現存する町家のなかで最大の規模を誇る、重要文化財「杉本家住宅」の魅力を、豊富な写真と共に紹介〉
〈杉本家前当主でフランス文学者・文芸評論家の故杉本秀太郎氏が、生まれ育った「住まい」を詩情豊かに物語る〉
「杉本家住宅」は京都市内に現存する最大規模かつ最古の町家のひとつです。のみならず、その建築としての意匠もまたすばらしく、控え目ながらも重厚感に満ちています。現在も当時のままに保存、運営されており、あまたある「京の町家」のなかでも特筆すべき住宅であるとして、重要文化財にも指定されています。写真家の故西川孟氏による写真が、その魅力を余すところなく伝え、また、前杉本家当主である故杉本秀太郎氏の筆による「町家住まいの記」は、ここに生まれ育ったからこその詩情にあふれた心温まる随筆です。平成4年刊行の『京の町家』を再編集し、手軽に町家の魅力にふれていただける一冊になりました。
杉本秀太郎[スギモトヒデタロウ]
著・文・その他
西川 孟[ニシカワモウ]
写真
中村利則[ナカムラトシノリ]
解説
内容説明
現存する最大にして最古、数ある京町家の頂点の一つとされる杉本家住宅。150年の時を経て燻し銀の輝きを放つその魅力に迫ります。
目次
写真・京町家の魅力
町家住まいの記(屋の内;洛中生息;私の歳時記)
写真解説
杉本家住宅・杉本氏庭園平面図
立面図・断面図
著者等紹介
西川孟[ニシカワモウ]
1925年、大阪市に生まれる。土門拳に師事。日本人の美意識の流れをテーマに、宗教・美術・工芸・建築・庭園・民族ほか、多岐にわたる作品を発表。1986年『殉教』(主婦の友社)で日本写真家協会年度賞、1988年『北京の看板』『甲骨文字』(天理教道友社)で土門拳賞を受賞。2012年没
杉本秀太郎[スギモトヒデタロウ]
1931年、京都市に生まれる。京都大学文学部仏文科卒業。国際日本文化研究センター名誉教授。日本芸術院会員。杉本家九代当主。著書・訳書ともに多数。2015年没
中村利則[ナカムラトシノリ]
1946年、金沢市に生まれる。京都工芸繊維大学大学院修士課程修了。現在、京都造形芸術大学大学院客員教授。公益財団法人奈良屋記念杉本家保存会理事(副理事長)。著書、編著多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クラムボン
田中峰和