出版社内容情報
茶匠の美意識や感性、知識、そして日本の年中行事の様相が凝縮された「好み物」を深く知ることで茶の湯がもっと楽しくなります。
茶の湯の伝統は利休や織部、遠州、不昧、各流派の家元といった多くの茶人たちの美意識や知識、感性を集積することによって形成されてきました。中でも、「好み物」はその美意識、知識、感性が凝縮された存在であると共に日本人が長く守り伝えてきた年中行事をも私たちに伝えてくれます。茶席の取り合わせを引き締める役割をも担う「好み物」に込められた先匠たちの想いを意匠や銘などから探ります。
【著者紹介】
茶道家
内容説明
「好み物」から探る茶匠たちの美意識、知識、感性。歴史遺産とも言える好み物から、先匠の優れた人となり、習熟した美の神髄を感知する。
目次
序章 好み物の大要
第1章 好み物歳時記―春から夏へ(玄々斎好・曙棗;竺叟好・鶴香合 ほか)
第2章 好み物から道統を辿る(一燈好・壷々棗;淡々斎好・苫屋棗 ほか)
第3章 好み物歳時記―秋から冬へ(玄々斎好・源氏棗;玄々斎好・春秋七草蒔絵茶箱;玄々斎好・匙鉋目茶箱 ほか)
第4章 由緒ある材を用いた好み物(竺叟好・駒留棗;玄々斎好・筆柿香合 ほか)
第5章 再好の趣き(玄々斎好・更好棚;玄々斎好・兎耳水指 ほか)
著者等紹介
目片宗弘[メカタソウコウ]
1943年、京都府生まれ。立命館大学法学部卒業。父・目片宗允に茶道を学び、能楽・歌舞伎に造詣が深い。七楽会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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