内容説明
十五歳の夏を迎えたドーン。キャンサー・キャンプでは指導員見習いになった。そこで、亡き親友サンディの兄や反抗的で嫌われ者の少女、マーリーと出会う。誰にも心を開かないマーリーには、ある秘密があって…。ガンと闘う少女たちの勇気を描く、シリーズ第三弾。
著者等紹介
マクダニエル，ローレイン［マクダニエル，ローレイン］［ＭｃＤａｎｉｅｌ，Ｌｕｒｌｅｎｅ］
アメリカのＹＡ小説ベストセラー作家。難病を抱えながら、友情、恋愛に前向きに生きる１０代の若者を主人公とした作品で多くの読者の支持を得る。アメリカ・テネシー州在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
56
ドーンシリーズ3作目。13歳で白血病と診断されたドーン。そのドーンも15歳になり季節は夏、キャンプに今年は指導員として参加する。そこには亡くなった親友サンディの兄や、頑なで意地悪ばかりするマーリーと出会う。マーリーに寄り添うドーンに次第に心を開き始めるマーリー。しかし、再入院になってしまったマーリー。白血病で苦しみ親友も失った事を思い出したくないドーンはそれでもマーリーに会いに行く。今回も涙が止まらない。2018/12/08
カタコッタ
16
シリーズ3作目。一番泣けた。『天の下の何事にも定められた季節、つまり時がある…生まれる時、死ぬ時』分かってはいるものの何も考えず笑い転げるばかりの年頃のこどもが、あっという間に逝ってしまう不条理をフィクションであるにも関わらず受け止めました。同時にマーリーの素直になれない感覚やロンダの気持ちが痛いほど分かるのです。揺れ動くドーンの気持ち、病気を通して成長してきたドーン。娘が幼い時の喘息の主治医が死なない程度の病気であればしておいた方が良いと言っていたことを思い出しました。成長した本人のためだったのです。2022/08/17
速水 舞
2
15歳になったドーンは、スタッフとしてキャンプに参加することに、そこで親友サンディの兄と出会う。キャンプで、ドーンは、自分勝手で素直になれないマーリーという少女に手を焼くが…。ドーンの成長が感じられる一冊。ただ、このようなシリーズの常として、お別れは切ない。2014/07/17
遠い日
2
生きる側に残った自分を思うとき、わたしも喜びや感謝とともに、病でしに行く人との線引きに戦慄することがある。がんを患った者にはつらい煩悶だ。ドーンの苦しみが明日へと繋がるものでありますように。2011/01/15
CHISATO n.
0
物語後半、胸がきゅーっとなりました。2017/06/03
