内容説明
茶席で出会う、ほんとうの茶葉のうまみ、文人の風雅のエッセンスを楽しむ。
目次
巻頭口絵
はじめに
煎茶の茶席を体験しよう
手前を楽しむ
客の心得
煎茶器を楽しむ
煎茶の掛物
煎茶のしつらい
煎茶の菓子
茶会席
エッセイ 和楽のつどい
清風の「茶歌」
文人煎茶の源流から隆盛
煎茶諸流派一覧
著者等紹介
小川後楽［オガワコウラク］
１９４０年京都市に生まれる。１９６３年立命館大学文学部日本史学科卒業。故奈良本辰也氏に師事し、日本近世思想史を専攻。以降、楢林忠男のペンネームで思想史関連の著述をおこなう。一方、１９７３年小川流煎茶家元六世小川後楽を継承。１９９１年京都造形芸術大学の創設にともない、日本文化論、伝統芸能演習などで教壇に立ち、同大学教授として現在に至る。およそ四十回の訪中をかさね、茶の文化・歴史等を現地調査。日中の喫茶史をテーマに、各種メディアを通じて活躍（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奥 清衡
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図書館2010/08/24
鴨の入れ首
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いわゆる「煎茶道」の入門書です。煎茶道については聞いたことがありましたが、その内容は知らなかったので本書は非常に勉強になりました。煎茶をいれる、それを文化として洗練させたのが煎茶道で、カラー写真と共に分かりやすく紹介されていたのが良いですね。知的好奇心が大いに刺激され、とても有用な本だと思いました。2025/01/07
Kuliyama
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煎茶の勉強ができました。2022/04/06
読書記録（2018/10～）
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老荘思想に強く影響された、文人好みの喫茶の法。唐代の盧仝の「清風」精神を重んじる。現代の作法は茶道並みに大変そうに感じたが、最大の違いはお菓子は茶のあとという点で、茶に十分な甘味が備わっているから。一度味わってみたいものだ。煎茶に通じていた上田秋成『背振翁伝』は茶を擬人化して両者の違いを描いているそうで、興味深い。最後の煎茶の歴史は読み応え十分。喫茶の日本への伝来は栄西かと思っていたが、遣唐使の空海や最澄そして永忠が先なのは初めて知った。2021/09/03
