内容説明
老いてなお凛と美しい明治期の建築群。本書には本文22施設24棟のほか、巻末に同じく明治期に建てられた47棟を紹介しました。
目次
第1章 和魂洋才の文化を育む―住宅・邸宅(旧青木家那須別邸(栃木県那須塩原市)
山縣有朋記念館(栃木県矢板市) ほか)
第2章 青雲の志を抱いて巣立つ―学校・文化施設(茨城県立土浦第一高等学校旧本館=旧土浦中学校本館(茨城県土浦市)
旧水海道小学校本館(茨城県水戸市) ほか)
第3章 黎明期の近代日本を支える―産業・行政施設(桐生明治館=旧群馬県衛生所(群馬県桐生市)
旧上毛モスリン事務所(群馬県館林市) ほか)
建築年代順関東に残る明治の洋館一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
20
歴史を刻んだ建築物から漂う香り、老いてなお美しい佇まい。神社仏閣も好きですが、なぜか明治の古い洋館にも惹かれます。きっと、それは、明治の人の気概や背筋の伸びた姿勢のように、建物も凛としているからだと思います。この本は関東に残る明治の洋館の紹介。近代日本建築の父ジョサイア・コンドルが設計した「旧岩崎邸」と、名もなき明治の日本人大工が見よう見真似で建てた、見た目は洋館・中身は在来工法の擬洋風建築「桐生明治館」が、それぞれが重要文化財として評価されているのが嬉しい。桐生に帰ったら明治館に立ち寄りたい。2016/08/13
Akiko Shimizu
2
取り上げられている洋館の魅力以上に、企画・編集をしている阿部一恵さん(阿部編集事務所)の気迫が満ち満ちているすごい本。会ったこともないけど、こんなプロの仕事を見ると感動する。さすが淡交社!2012/10/24
金木犀
1
明治期建築の洋館24選。日本近現代建築の父、ジョサイア・コンドル。関東にある名建築、住宅邸宅・学校・文化施設・産業・行政施設の紹介。日本の和の建物と洋館との違いの一つは、光をどう取り入れるかだったのかな?襖や障子越しの光は柔らかくほんのり薄明るく、窓ガラスやステンドグラスからの太陽の光は、開放的でキラキラ眩しくて・・・。西洋の文化が急速に取り込まれた明治。2013/06/11
PENGUIN
1
他の本からの使い回しかなぁ?という部分も垣間見しつつ、こんな西洋館がこんなところに!と新しい発見もあり。これの全国版がほしいです! 北海道とか長崎とか!2012/11/30
星規夫
0
洋館かっちょいいな~。県内にもあるらしいので今年中に見て回りたい。2014/04/03
-
- 和書
- 襷がけの二人