内容説明
『古今集』『新古今集』を素材にして、変体仮名・くずし字を読み解くための学習方法、そのコツを短期間に身につけるための入門書。
目次
一日目第一講「八代集抄」を読む 古今集夏歌
一日目第二講「八代集抄」を読む 古今集恋歌二
二日目第一講「八代集抄」を読む 古今集仮名序
二日目第二講「八代集抄」を読む 古今集春歌上
三日目第一講「二十一代集」を読む 古今集恋歌二
三日目第二講「二十一代集」を読む 古今集雑歌下
四日目第一講「二十一代集」を読む 古今集秋歌上
四日目第二講「二十一代集」を読む 古今集羇旅歌
五日目第一講「二十一代集」を読む 新古今集春歌上
五日目第二講「二十一代集」を読む 新古今集秋歌上〔ほか〕
著者等紹介
兼築信行[カネチクノブユキ]
1956年島根県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期中退。早稲田大学文学学術院教授。専門は日本古典文学、和歌文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
15
基礎固めをしてから再挑戦します。2014/05/19
ひで
3
シンプルにくずし字を学べるという意味では良いと思います。ただ、他の方もおっしゃっていますが、6、7日目のお手本は画像が悪すぎて、字の判別に若干支障があります。解読に歯応えがあるのは良いことですが、そこでひっかけるのは違うだろ…と思いました。出版元が淡交社なのに、テキストは茶掛に向くような美しい字を拘って集めたという感じでもないし、かと言ってバリエーションに富むわけでもないし、時代もそう降らないし、やっぱり物足りないかな…。やって損にはならないでしょうが、他にも良いテキストはありそうです。2016/09/12
tnk
3
各日2ページの崩し字(古今・新古今和歌集)を読んでいく。1~5日目は江戸時代のもの。はっきりしている書体で読みやすいと思った。(そもそも有名な歌が多かったのも簡単な要因)6~7日目は鎌倉時代のもの。かすれて読めない部分もあり難しく感じた。補講としてついている別の鎌倉時代のテキストはそれほと難しくなかった。巻末に主要変体仮名表がついているので辞書は不要。解説はあまりないが、形を覚えていくしかないので仕方ないか。自分は多少崩し字読解の経験があるのであまり難しくなかったが、初見だとつらいかもしれない。2015/09/29