「9歳の壁」を越えるために―生活言語から学習言語への移行を考える

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「9歳の壁」を越えるために―生活言語から学習言語への移行を考える

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  • サイズ B6判/ページ数 179,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784762828034
  • NDC分類 378.2
  • Cコード C0037

出版社内容情報

「9歳の壁」は,どの子どもにも見られる現象だが,聴覚障害教育現場でいち早く指摘されてきた歴史がある。具体的思考から抽象的思考に移行するこの時期にスポットをあて,確かな学力や日本語力の獲得をめざし,生活言語の量・質の確保や学習言語への移行のための下地作り,考える力の育成,等の重点課題を本書で展開する。

はじめに

1章 9、10歳という質的転換期
 1 9歳の壁・9歳レベルの峠・10歳の壁
 2 「9歳の壁」は学力面だけではなく他の面でも現れること
 3 「9歳の壁」が話題となる領域
 4 「9歳の壁」と解決方略
 5 算数・数学における「9歳の壁」
2章 「9歳の壁」と2つの言語形式
 1 2つの言語形式
 2 「生活言語/学習言語」と「9歳の壁」
 3 「9歳の壁」を越えていない群
 4 「シンタグマティック」から「パラディグマティック」へ
 5 2つの言語形式と関わるいろいろなキーワード
 6 「具体的」と「形式的」
3章 「9歳の壁」と聾教育
 1 聾学校での言語指導の変遷と「9歳の壁」
 2 コミュニケーション論争と「9歳の壁」
 3 コミュニケーション能力と学力の間の距離
 4 日本語の助詞とわずかな聞こえの違いによる違い
 5 人工内耳が「9歳の壁」を増やす(?)
 6 「一言語」と「二言語」の違いと「9歳の壁」
 7 「学習言語」の手話翻訳の仕方
 8 豊富な読書体験と「学習言語」
 9 聴覚活用と「学習言語」
 10 認識面の発達と「9歳の壁」
 11 社会性の発達や障害認識と「9歳の壁」
4章 「生活言語」と「学習言語」
 1 「話しことば」と「書きことば」の違い
 2 「平易なことば」に言い換える度合い
 3 「意味理解」と「抽出理解・比較理解」
 4 日本語と手話の間の距離
 5 意訳と「新しい語」にふれる機会
 6 教員による「不自然な文章」から
 7 「学習の転移」が容易でないもの
 8 表音文字と表意文字に関わって
 9 教育場面での指文字や手話の使い方
5章 「9歳の壁」を越えるために
 1 「9歳の壁」を越えるために不利な条件
 2 「9歳の壁」を越えるために
6章 取り組み?T 語彙ネットワークの充実・拡大
 1 語彙ネットワークの充実と拡大の重要性
 2 語彙ネットワークが緊密でない場合の例
 3 語彙ネットワークの充実・拡大に関する取り組みの例
7章 取り組み?U 「考える力」の育成
 1 「考える力」の重要性
 2 「考える力」がないときの例
 3 「考える力」の育成のための家庭での取り組みの例
 4 学校での取り組みの例
 5 「考える力」を培わせるためのツール
8章 取り組み?V 情報の確保
 1 経験のさせ方の工夫
 2 「耳も目も使う」ことの大切さ
 3 情報の量と質の確保
 4 口形を大切にした指導
 5 個人の認知特性を考慮に入れた指導
 6 個人の状況を考慮に入れた指導
付章 「9歳の壁」に関する追記
 1 「学校教育」の実質的な量や質について
 2 「9歳の壁」と社会性の関連にこだわらないこと
 3 「(本来的)能力」と「スキル」について
 4 「9歳の壁」を越えられていない生徒に対する手立て
 5 「定型発達」にこだわらないこと-発達の可塑性-
 6 「9歳の壁」と「親離れ・子離れ」
 7 坂本多朗氏の本より
 8 「14、15歳の壁」について
 
 あとがき
 補注・文献

内容説明

どの子にも見られるこの壁の正体とは?そして、必要な具体的手立てとは。

目次

1章 9、10歳という質的転換期
2章 「9歳の壁」と2つの言語形式
3章 「9歳の壁」と聾教育
4章 「生活言語」と「学習言語」
5章 「9歳の壁」を越えるために
6章 取り組み1 語彙ネットワークの充実・拡大
7章 取り組み2 「考える力」の育成
8章 取り組み3 情報の確保
付章 「9歳の壁」に関する追記

著者等紹介

脇中起余子[ワキナカキヨコ]
新生児の時に、薬の副作用で失聴。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程中退。龍谷大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、京都府立聾学校教諭(教育学博士・学校心理士)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ドシル

5
最初に読んだのは2年ほど前。 今回、思うところがあり再読。 前よりは少し理解を深められたような気がする。でも、気がするだけで全然理解していないような気もする。 共感できる部分と、反駁したくなるような部分がないまぜになった複雑な読了感。 ただ言えるのは、著者は聴覚障害当事者であり、自身が受けた教育やろう学校で指導した背景があり、私は聴者で門外漢だということ。 難しいテーマだ。2017/10/12

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