草間弥生 ニューヨーク・東京

草間弥生 ニューヨーク・東京

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  • サイズ A4判/ページ数 2冊/高さ 30cm
  • 商品コード 9784473016799
  • NDC分類 708
  • Cコード C0070

内容説明

本書は、60年代当時の米国におけるポップ・アートやミニマル・アート、ポスト・ミニマルへの影響だけでなく、イヴ・クラインやピエロ・マンゾーニといったヨーロッパの芸術家たちとの関係など、広く60年代の芸術活動の中で草間が果たした重要性を再評価しようとする、近年の動向を網羅するものです。また、草間より若い世代の芸術家に影響を与えている、身体性やジェンダーといった側面から捉えた場合の先見性についても詳述されます。「ニューヨーク」。本書は、渡米前そして帰国後1970年代の新出の作品によって、本格的に紹介される機会の少なかった日本での活動が、多様な試みの連続であったことを明らかにするものです。初期の日本画やガラス絵、デカルコマニーやコラージュを駆使した紙作品、また70年代のセラミックや全長100メートルの立体作品は、草間の作品に対し、多角的で重層的な解釈を求めることでしょう。「東京」。

目次

ドライヴィング・イメージ―ニューヨークの草間弥生
ゼロへの還元―草間弥生とヨーロッパの「新傾向」
内発的なシュルレアリスム―渡米までの草間弥生
天と地の間―草間弥生の文学作品
草間弥生の日本における創作について
対談
図版

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

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この画集を見ていて、私も子供のころ何十羽という鶴が空中で絡み合う絵を描いたのを思い出した。小さくて無力な何かが沢山集まって祭になった時、無力なものはもはや無力ではない。それは小さな怪異が百集まって本物の怪異が現れる百物語と似ている。だが、境界を乗りこえ、生命が飛躍するような気分の一方で、草間の絵の色彩はむしろ人を内部へと向かわせる。赤系の色は血を思わせ、また、乳白色、シルバー、グリーンなど淡い色も軀から搾り出したような独特の温みがある。草間の作品に使われる色は、観る人を内部に向かわせる道のように思われる。2020/08/07

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