出版社内容情報
科学教育に関する論文やエッセイをまとめた1冊。科学教育に携わる方や研究者はもちろん、教育に関係するすべての方必読の書。
内容説明
子どもの頃は誰もが科学や技術に興味を持っている。それを伸ばすにはどうしたらよいだろうか。どのように理数教育を行うべきかは子どもだけでなく社会全体の問題である。本書にはそのような問題についての豊富な考えが展開されている。
目次
第1章 レーダーマンからのメッセージ
第2章 社会の中の科学リテラシー
第3章 科学を楽しみ、味わう
第4章 科学者の責任
第5章 科学のさまざまな側面
第6章 学校における新たな取り組み
付録 レオン・M.レーダーマン略伝
著者等紹介
渡辺政隆[ワタナベマサタカ]
東京大学大学院修了。専門は進化生物学、科学史、サイエンスコミュニケーション。サイエンスライター。現在、文部科学省科学技術政策研究所上席研究官。和歌山大学客員教授、奈良先端科学技術大学院大学客員教授
野中香方子[ノナカキョウコ]
お茶の水女子大学文教育学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おおにし
5
アメリカでもやはり若者の科学離れが問題になっているようだ。また、理系と文系という2つの文化の溝についても課題認識されており、科学とテクノロジーを区別できていないことがその原因であるとしている。理系と文系の溝を埋めるためには、実用数学ではなく哲学のような人間の思考の頂点にある学問としての真の数学を理系文系を問わず教えていくことが大切であるという主張は正しいと思う。2012/11/10
Daiki Nakamura
1
科学がまつわる社会問題の重要性が増す一方で、教育カリキュラムにおける高度専門分化はますます進んでいるように思う。C.P.スノーの指摘するように二つの文化の溝はますます広がっている。将来の科学者を育てるため、科学に関する職業に就く人を増やすため、科学に対して関心を持ち論理的に意思決定できる人を増やすため、科学についての教育が重要である。しかし、科学者は科学者としての論理は持ち合わせていても、教育や子どもの論理は持ち合わせていない。科学者と教育者が手を組んで、科学に無関心な人々を作らないよう協力していくべきだ2015/07/23




