ケアの形而上学

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ケアの形而上学

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  • サイズ 46判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784469268959
  • NDC分類 111
  • Cコード C3012

出版社内容情報

愛猫の看取りや父親の認知症などの事例を出発点に、哲学者の著作を引きながら考察。ケアについて形而上学的な意味づけを試みた。

内容説明

「ただそこにあること」こそケア。愛猫の看取り、父親の認知症、先輩の孤独死、友人に教えられたアート作品―著者が関わる人々や環境がもたらした感慨によって深まる「ケア」の形而上学的問いは、フッサール・富士谷御杖・マラブーといった碩学の考察を引きながら刺激的に展開し、知的興奮を呼び起こさずにはいられない。

目次

第1章 暴力被害者のケア―“生き延びる(survival)”ことの倫理(“生き残ること”と“生き延びること”;「子ども虐待」という“社会・政治的暴力”―「トラウマ」の連鎖 ほか)
第2章 「生き延びる者」へのケア―長寿高齢社会の現実(哲学的課題としての「認知症」―哲学者マラブーの挑戦;「認知症」が問いかけるもの ほか)
第3章 “社会的孤立者”へのケア―「孤独死」社会における倫理(「孤独死」の現在;「ひとりで死ぬこと」の意味―「スピリチュアリティ」の“ケア” ほか)
第4章 “からだ”と“ことば”のケア倫理(“からだ”という問題圏―“からだ”は所有物か?;東洋的心身論の試み―湯浅泰雄の“身体”論 ほか)
第5章 「生存の美学」としてのケア―“ケア”が“アート”に出会う“場所”(「アウトサイダー・アート」と「アート・セラピー」;ダーガーの生きた世界―「アート作品」としての生 ほか)

著者等紹介

森村修[モリムラオサム]
1961年群馬県に生まれる。1985年法政大学文学部哲学科卒業。1993年東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。白〓女子短期大学非常勤講師、九州歯科大学専任講師などを経て、法政大学国際文化学部教授。博士(文学)。専門は現象学、フランス現代哲学、応用倫理学、日本近代・現代思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

amanon

6
興味深い内容ではあったし、著者のいうケアをいう思想を医療福祉の場から解き放たねばという考えもある程度理解できる。しかし、長らく介護の現場にいた者としては、現場に立ったことのない人間に、ケアについて云々言ってもらいたくないという思いが拭えないのも確か。現場にいない人間だからこそ言えるというのも理解できるのだが。それに医療倫理という領域があるのだったら、介護(ケア)倫理という領域があっても当然なわけで、介護の世界における倫理哲学が今後、発展する可能性もあるか。ただ介護の世界はそこまで成熟していないけれど。2023/05/16

金平糖

4
B。2021/01/07

2
むずかしいな〜。暴力被害者、認知症、孤独死、心身問題、アウトサイダー・アートなどを「ケアの倫理」から論じる。なかなかカチッとはまらない。2020/08/18

Mann

1
学生時代に著者の授業をよく履修していたので、まずはとても懐かしい気持ちになった。これまでケアについての議論が展開されてきたのは、医学や心理学といった精神科学に基づく場だったと思われる。形而上学的にケアを思考することで、〈普通の人〉のケアに対する捉え方には厚みが生まれ、孤独死、犯罪被害者のPTSDなど社会的問題に対するアプローチも変化していくのではないだろうか。本書を読んで、ケアは一方向ではなく、双方向(というよりあらゆる方向?)であると捉えた。これを日々意識して過ごすことが、一つの実践だろう。2026/04/24

takao

0
ふむ2025/06/22

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