内容説明
日本人には日本人としての英語文化の理解と摂取の仕方があるはずである。ロンドンの街、ホガースの版画、小説、詩、風景画…。日本文化を背景にして向きあうことでイギリス文化の味わいがさらに深いものとなる。日英両語のことば遊びに満ちたエッセイ集。
目次
ロンドンに魅せられて(ロンドン散歩十二景;ロンドン三景)
日英文学の交響楽(日英文学夢の交流―色の世界;東西蝶のイメージ―胡蝶の夢;日英ことばの風物詩―ことばは鐘なり)
イギリスの文学と絵画を語る(イギリスの風景画と詩―古典主義とロマン主義;ホガースの版画を詠む―ア・ラ・蕪村;アダム・スミスとメアリ・スミス―自利と善意)
近代日本の英語受容(日本の「猫」の苦悩―漱石の『文学評論』;大正・昭和の文人学者たち)